薄毛とビタミンの関係性 ― ビタミンはどう摂取するのが正解!?

薄毛

加齢や体質から薄毛に悩み、なんとか進行を遅らせたいと考える男性は多いと思います。
薄毛に効果的な栄養素や薬は、うわさや都市伝説レベルのものを含めると無数にありますが、そのなかにビタミンを使用する方法については、いくらか効果が期待できるのです。
今回は薄毛へのビタミンの作用について、効果的な摂取方法とあわせてご紹介します。

ビタミンは、薄毛にどう作用するの?

ビタミンには頭皮の環境を良好に保ち、発毛・育毛に必要な栄養素を届ける作用があります。
このため、ビタミンが不足すると頭皮環境の悪化を栄養不足から抜け毛が起こりやすくなり、発毛・育毛も阻害されて薄毛が進行する恐れがあるのです。

たくさんあるビタミンの種類のうち、薄毛に効果的とされるビタミンA・B群・C・Eが持つ作用は、それぞれ以下の通りです。

ビタミンAの薄毛への効果
細胞の酸化・老化を抑える抗酸化作用の強いビタミンAには、発毛・育毛に欠かせない細胞分裂を活性化し、頭皮と髪の毛の健康状態を保つ効果が期待できます。
ビタミンB群(B2・B6・ビオチン)の薄毛への効果
それぞれが細胞の再生・代謝、髪や皮膚の健康維持や血行の改善に効果的なビタミンB群も、頭皮に栄養を届けて発毛・育毛させるために欠かせないと考えられています。
ビタミンCの薄毛への効果
細胞同士の結合を強め、肌を良い状態にしてくれるコラーゲンの生成に欠かせないビタミンCは、頭皮と髪の健康状態も向上させてくれるといわれています。
ビタミンEの薄毛への効果
頭皮のすみずみまで広がる末梢血管を拡張し、血行を促進する作用のあるビタミンEには、頭皮環境をよくして髪に必要な栄養を届きやすくする効果が期待できます。

薄毛の原因には遺伝や生活習慣、加齢などさまざまな要因が考えられますが、ビタミンなど栄養の不足が原因になることも、知っておいてくださいね。

ビタミン摂取におすすめの食べ物とは?

ここからは、薄毛の改善に効果的なビタミンA・B群・C・Eを摂取するために積極的に食べるべき食べ物を、具体的にご紹介していきます。
しっかり確認して、日々少しずつ摂取できるよう食事に取り入れてみましょう。

ビタミンAを摂取するなら

  • レバー、肉類、魚類、乳製品、卵など動物性タンパク質
  • かぼちゃ、ホウレン草、ニンジンなど緑黄色野菜

ビタミンB群(B2・B6・ビオチン)を摂取するなら

  • B2   …レバー、うなぎ、乳製品、納豆、葉物野菜 など
  • B6   …マグロやカツオなどの赤身の魚類、レバー、鶏肉、果物 など
  • ビオチン…豆類、乳製品、卵、魚介類、野菜類 など

ビタミンCを摂取するなら

  • レモンやみかんなど、かんきつ類の果物
  • イチゴ、キウイフルーツなどの果物
  • ブロッコリー、ピーマンなどの野菜類
  • ジャガイモなどのイモ類

ビタミンEを摂取するなら

  • オリーブオイル、ヒマワリ油、紅花油などの植物性油脂
  • アーモンド、ヘーゼルナッツなどのナッツ類
  • ブロッコリー、ホウレン草などの緑黄色野菜
  • たらこ、うなぎなどの魚卵・魚介類

直接頭皮にビタミンを注射する治療がある!?

薄毛改善のためにビタミンを摂取する方法には、食事以外にも、病院やクリニックで頭皮に直接注入してもらう方法もあります。
一部の美容外科・美容皮膚科では、薄毛治療に使われるミノキシジルやフィナステリドなどの薬剤を、ビタミンやミネラルと混ぜ合わせて頭皮に注射する治療が行われています。

治療薬とビタミンを混ぜて行う注射療法は、薬剤を服用・塗布したり、食べ物からビタミンを摂取するよりも効率的に頭皮に栄養を届けられるとして注目されているのです。

この治療に対応しているかどうか、混合している薬剤とビタミンの種類は病院・クリニックによって異なりますので、それぞれのクリニックに問い合わせて確認してみてください。

おわりに:薄毛対策のビタミンは、食事か注射療法から摂取しよう

血行改善や皮膚・髪の毛の細胞を活性化させる作用のあるビタミンは、薄毛改善に効果的な栄養素です。各種ビタミンのうち、特にビタミンA・B群・C・Eは薄毛改善への効果が期待できるとされているため、薄毛に悩んでいるなら積極的に摂取するようにしましょう。
また食事以外にも、一部の美容外科・美容皮膚科の病院ではビタミンと薄毛治療薬を頭皮に直接注入する注射療法も行われています。興味があるなら、使用を検討してみても良いでしょう。

監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣

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