肌のたるみはテストステロンの低下が原因!?対処法はある?

美容

近年では女性だけでなく、男性のなかにも肌のハリやたるみを気にする人が増えてきました。男性の肌が加齢とともにたるむ原因と、たるみを予防する方法はないのでしょうか。
今回は、男性の肌が年齢とともにたるむ原因とされる「テストステロン」の減少について、これを防ぐための対処法とあわせて解説していきます。

テストステロンの低下で顔がたるむことがある?

加齢とともに起こる男性の肌のたるみは、男性ホルモンのうち90%もの割合を占めるホルモン「テストステロン」の低下によって起こると考えられています。

テストステロンは男性らしい骨格や筋肉をかたちづくり、さらにこれらをキープしたり、決断力や主張に富んだ、一般的に男性的とされる行動をするための源であるとされます。
つまり、男性の肌を若々しくハリがあり、健康的な状態に保つのにも必要なホルモンなのです。

しかし、テストステロンの分泌量は20代までをピークに、30代以降は年齢が上がるとともに徐々に減少するという特徴を持っています。
このため、たるみに代表される男性の肌の老化を防ぐには、いつまでも若々しくいられるようテストステロンの低下を予防すれば効果的と考えられるのです。

テストステロンは自分で増やせる?

テストステロンは、加齢の他にも日ごろの生活習慣やストレスの影響から、年齢にかかわらず減少が加速することがわかっています。

つまり加齢は避けられないにしても、生活習慣やストレスへの対処を変えることで、加齢以外の要素でテストステロンが減少するのを防ぎ、増やすことも可能ということですね。
これを踏まえ、テストステロンを増やして肌のたるみを防ぐのに効果的な方法として考えられるのは、ストレス対策も含めた「生活習慣の改善・変更」です。

以下からは、生活習慣を変えてテストステロンを増やすための対処法を、食事と運動の2つのポイントにわけてご紹介します。

テストステロンを増やす方法:食事習慣の改善と変更

体内でのテストステロンの産出量には、食事からのコレステロールとビタミンDの摂取量が関係しているとされます。
このため、食事からテストステロンの分泌量を増やしたいなら、コレステロールやビタミンDを、食事から積極的に摂取するのが良いでしょう。

ただし、コレステロールの過剰摂取は生活習慣病や動脈硬化の原因となりますし、ビタミンDをたくさん摂ったからといって、テストステロンが急に増えるわけではありません。

意識的にコレステロールやビタミンDは取り入れつつ、あくまでも栄養バランスの良い食事になるように、心がけてくださいね。

テストステロンを増やす方法:運動習慣の改善と変更

適度な運動による筋肉への刺激は、テストステロンの分泌を促進する作用があります。
テストステロンを増やすために、そして毎日のストレスを緩和するための方法として、心身の負担にならない程度の軽い運動を生活習慣のなかに取り入れるのは非常に効果的です。

ただし、いきなりフルマラソンや高負荷の筋トレを行うなど、過剰な負荷は心身を傷める原因となりますので、無理のない範囲から徐々に負荷を上げていきましょう。

中年男性もスキンケアを!

テストステロンを増やす対策とともに、肌の老化防止のために30代以上の男性が取り組むべきなのが、スキンケアによる肌荒れ・乾燥対策です。
定期的に髭を剃る習慣があり、女性に比べ日ごろの紫外線や乾燥への対策も不十分な男性の肌は、30~40代にもなると急激にシミ・シワ・たるみが起こることも多いとされます。

ここからは、女性と同じく繊細な男性の肌を守り、老化から食い止めるために男性が行うべきスキンケアのポイントをご紹介します。

・たっぷりの化粧水と乳液、クリームなどで肌の保湿を徹底!
保湿により肌の保水力を高めて柔らかくし、シワやたるみが起きにくい肌に。
・初夏~真夏にかけての時期を中心に、紫外線とシミへの対策も開始!
日焼け止めやシミ予防の化粧水などを使用し、若々しい印象の肌をめざす対策。
・髭剃りの後には自分の肌をチェックし、肌を荒れさせない!
細かい傷や出来物、炎症などは見逃さず、日々薬用化粧水などでケアすると良い。
・余分な皮脂をこまめにオフすることが、若々しい肌の維持につながると心得よ!
過剰な皮脂の除去は、出来物や肌荒れ、おじさんぽい印象の肌を避けるのに効果的。

おわりに:男性の肌のたるみ・老化の一因はテストステロンの減少!

男性の心身を若々しい状態に保っているのは、男性ホルモンの90%を占めると言われるテストステロンというホルモンです。このため、30代以降加齢とともにテストステロンが減少してくると、たるみやシミ・シワなど肌の老化現象が顕著になってきます。これを避けるには、食事と運動習慣を見直してテストステロンの量を増やしたり、スキンケアを習慣化して、体の外側から肌の老化を防ぐための対策をとらなければならないのです。

監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣

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