頭皮が乾燥するとどうなる?どうやって乾燥を防げばいいの?
薄毛
寒くなると空気が乾燥してくるため、皮膚や頭皮なども乾燥した状態になりがちです。
普段あまり意識することはありませんが、頭皮が乾燥するとどんな弊害があるのでしょう。
今回は、頭皮が乾燥することによって起こり得るデメリットと、頭皮の乾燥が起こってしまう原因と予防法を、まとめてご紹介します。
頭皮が乾燥することのデメリット
頭皮が乾燥した状態になると、髪や頭皮の健康状態が損なわれて、以下のようなデメリットが引き起こされます。
- 頭皮のバリア機能の低下
- バリア機能の低下に伴う、皮脂の過剰分泌によるべたつき
- バリア機能の低下により、細菌やウイルスを原因とする感染症を起こしやすくなる
- 頭皮の腫れ、かゆみ、フケの発生
顔や体の皮膚と同じように、頭皮も乾燥するとバリア機能が低下して健康状態が損なわれ、皮膚疾患や感染症を起こしやすくなってしまうのです。
頭皮を乾燥させてしまう原因はいったい何?
頭皮の乾燥が起こる理由は人によって異なりますが、以下の原因のうちいずれか1つ、または複数の原因が絡み合って、発症すると考えられています。
頭皮に乾燥が起こる原因となり得ること
- 肌が乾燥しやすいなど、先天的・体質的な問題
- エアコンで乾燥した室内で長時間過ごしているなどの、生活環境の問題
- 食事の時間や内容が不規則で、頭皮の健康に必要な栄養が足りていない
- 使用しているシャンプーの質が、体質に合っていない
- シャンプーの方法が間違っていて、頭皮の乾燥を加速させている
- すすぎが十分でなく、頭皮にシャンプーなどの成分がのこっている
特に、頭皮の保護に必要な皮脂まで落としてしまう石油系界面活性剤からできたシャンプーは、体質にかかわらず頭皮の乾燥を起こしやすいと言われています。
頭皮の乾燥を防ぐためのシャンプー方法とは!?
かゆみやフケなどの症状があり、頭皮の乾燥を自覚しているなら、以下を参考にすぐにでもシャンプーの方法を変えて、頭皮の乾燥予防を開始してください。
頭皮の乾燥予防のための、シャンプーのポイント
- 必要な皮脂を流してしまう熱いお湯は避けて、38度前後のぬるま湯で洗髪する
- 頭皮に余計な圧力をかけないように、シャワーの水圧は壁に跳ね返らない程度にする
- シャンプーは、頭皮につける前に必ず水を加えて泡立ててから使う
- 爪を立てると頭皮を傷つけるので、頭を洗うときは指の腹で頭皮を揉むようにする
- すすぎのこしを防ぐため、最低でも1分間はシャンプーやトリートメントを流す
上記のシャンプー方法にあわせて、以下のようなドライヤーや髪を乾かした後の頭皮ケアも取り入れると、より高い頭皮の乾燥予防効果を得られます。
頭皮の乾燥予防に効果的な、洗髪後のケアポイント
- ドライヤーの使用が短時間で済むよう、しっかり時間をかけてタオルドライを行う
- 頭皮に過剰な刺激を与えないよう、ドライヤーの熱風は髪から離して当てる
- 髪が8割程度乾いたと感じたら、髪と頭皮の乾燥防止のため冷風に切り替えて乾かす
- 頭皮専用品の他、顔や体に使う化粧水やローションで頭皮を保湿するのもおすすめ
- 化粧水を使うなら、髪を乾かす前に頭皮に揉みこむようにして使うと良い
- 保湿オイルを使うなら、髪を洗う前に頭皮に揉みこんでおくのが良い
- 日中も頭皮の乾燥が気になる場合は、紫外線防止効果のあるミストタイプが便利
おわりに:頭皮が乾燥すると、かゆみやフケの他、感染症のリスクも上がる!
頭皮は、顔や体と同じ皮膚の一部です。このため、間違ったシャンプー方法や体質・生活環境・食事の影響から乾燥すると、かゆみやフケ、感染症などを起こしやすくなります。頭皮の乾燥を予防・改善するには、この記事で紹介した正しいシャンプー方法を実践し、洗髪後も乾燥しないよう、髪の乾かし方や頭皮の保湿ケアにも配慮すると良いでしょう。また、思い当たる原因があるなら、少しずつ改めていってくださいね。
監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣