プロテインを飲むと薄毛は増える?減る?どっちなの?
筋肉をつけるためや栄養や体重管理の一環として、プロテインを摂取する人もいます。
プロテイン摂取の弊害として薄毛への影響を指摘する声もありますが、本当でしょうか。
今回はプロテインの摂取が、薄毛に影響する可能性があるのかどうか解説していきます。
プロテインが直接薄毛の原因になることはない!?
一部では、プロテインの摂取で薄毛が発症・悪化するかのように噂されていますが、プロテインそのものは薄毛の発症を誘発したり、悪化させるようなものではありません。
そもそもプロテインとは、大豆や乳製品などから抽出したタンパク質を粉末にし、傾向食品に練りこんだり、水などに溶いて飲めるようにした食品のことです。
いわゆる健康食品・サプリメントに分類されるもので、筋トレとあわせて摂取が推奨されることが多いのは、筋肉のもととなるタンパク質を効率的に摂取できるためです。
このため、プロテインの摂取と適度な筋トレが原因で薄毛の発症や悪化を引き起こすことは、基本的にはあり得ないのです。
むしろ見方を変えれば、プロテインで髪の毛の材料ともなるタンパク質を効率的に摂取することは、薄毛の改善や予防に良いとも考えられるほどです。
ただし、過度な筋トレとアレルギーには注意!
前項で、プロテインの摂取自体が薄毛の発症・悪化に関与することはないと消化しましたが、例外として原材料にアレルギーを持つケースが挙げられます。
プロテインには大きく分けて「ホエイプロテイン」「カゼインプロテイン」「ソイプロテイン」の3種類があり、それぞれの原材料は以下の通りです。
- ホエイプロテインとカゼインプロテイン
- 牛乳
- ソイプロテイン
- 大豆
このため、上記の原材料にアレルギーがある人がアレルゲンから作られたプロテインを摂取すると、アレルギー反応の一種として脱毛や薄毛の進行が起こることがあります。
また、筋力トレーニングではタンパク質が消費されるため、いくらプロテインで補充していても、過度にトレーニングをすると体内のタンパク質量が不足してきます。
このようにトレーニングでタンパク質を大量消費すると、髪の毛の原料として使うタンパク質が足りなくなり、脱毛・薄毛を誘発することもあるのです。
プロテインを飲むときの注意点
ここからは、筋力アップや健康管理の一環としてプロテインを飲むときに、知っておきたいポイントや注意点をまとめてお伝えしていきます。
プロテインの摂取は朝食時・運動後・就寝前のどこかで!
効率的に摂取したプロテインを吸収できるタイミングは、朝食時・運動後・就寝1時間前の1日のうち3回のタイミングです。
まず朝食時は、体が睡眠中に消費した水分やエネルギーを補おうとしている状態ですので、朝ご飯代わりにプロテインを飲むと吸収が良くなります。
次に運動直後の体は、トレーニングで失ったエネルギーや水分を欲している状態なので、プロテインで効率的にタンパク質を摂取するのに適したタイミングと言えるでしょう。
また、就寝1時間前のプロテインは、睡眠中に1日の疲労を癒し筋肉の修復・増強をしてくれる成長ホルモンの分泌を助けてくれます。
プロテインは水で溶いて、亜鉛やビタミンB群・Cと一緒に摂ろう!
タンパク質を中心に、プロテインに含まれる栄養を効率的に摂取したいなら、ジュースや牛乳ではなく余計や栄養成分を含まない水に溶いて飲むのがおすすめです。
また、特にプロテインで髪の成長を促進したい場合は、タンパク質を結合して髪の原料となる亜鉛・ビタミンB群・ビタミンCと一緒に摂取しましょう。
筋トレよりも、育毛目的ならソイプロテインがおすすめ!
ソイプロテインには、女性ホルモンに似た働きをするエストロゲンや、抗酸化・コレステロール排出効果による血行促進など、大豆由来の嬉しい作用が期待できます。
これらは、抜け毛・薄毛の原因となる男性ホルモン・テストステロンの分泌を抑制したり、頭皮の血行を促進して薄毛の発症と進行を予防してくれるでしょう。
プロテインを摂るときの注意点
プロテインを飲みすぎると、分解のために肝臓が疲弊し肝疾患になることがあります。
厚生労働省が推奨する1日あたりの摂取量60gを守って摂るようにしましょう。
おわりに:アレルギーや過剰トレーニングがない限り、プロテインで薄毛が進行・悪化するとは考えにくい
プロテインはタンパク質を抽出して作られたサプリメントのようなものなので、飲んだことが直接原因で薄毛が発症・悪化することは基本的にありません。
ただし、プロテインの原材料である牛乳や大豆にアレルギーがある場合や、発毛・育毛に必要なタンパク質が足りなくなるほど過剰なトレーニングにより、結果的に薄毛になることはあります。この記事で紹介した注意点をよく確認して、プロテインを摂取してください。