育毛シャンプーの効果とは!?選ぶときは何に注意すればいい?

発毛

育毛シャンプーはドラッグストアなどでも目にする機会があり、なんとなく気になっているけど何を選んだらいいかわからない…という方もいるのではないでしょうか。そんな方のために、育毛シャンプーの効果や正しいシャンプーの選び方などをご紹介します。

育毛シャンプーって効果あるの?

通常販売されているシャンプーは香りや泡立ちが良く、洗浄力が強いなど商品ごとで特徴に違いがあります。育毛対策を考えている方には、通常のシャンプーだと頭皮への刺激が強すぎる場合があるので注意が必要です。

その点で育毛シャンプーは、より頭皮の刺激を抑えるように作られていて肌にやさしいシャンプーに仕上がっています。また、育毛シャンプーには頭皮の汚れや余分な皮脂などをしっかりと落とし、保湿効果を高めて血行を促進するなど、頭皮環境を整える効果も期待できるものもあるのです。使用感などで比べながら、自分の好みや肌質にあったものを選びましょう。

ただし、育毛シャンプーそのものが発毛や育毛に効果があるわけではありません。育毛シャンプーの役割は、あくまでも発毛や育毛を促すためのサポートをし、髪の成長の手助けをすることだと考えられています。

育毛シャンプーの成分とは?何を基準に選べばいい?

育毛シャンプーを選ぶ際には、配合されている成分をチェックすることが大切です。シャンプーには主に「水」「防腐剤」「界面活性剤」の3つの成分が含まれ、場合によっては香料や着色料なども配合されていますので、下記のことに注意して成分を確認しながら育毛シャンプーを選びましょう。

「アミノ酸系」のシャンプーを選ぶ

界面活性剤には肌との相性や洗浄力の強さなどによって、いくつかの種類に分けられています。
育毛を目的にするのなら、肌との相性が良く弱酸性である「アミノ酸系」のシャンプーを選ぶと良いでしょう。アミノ酸系のシャンプーには、主に「グルタミン酸」「サルコシン」「グリシン」などが配合されています。

「高級アルコール系」と呼ばれるシャンプーは泡立ちが良い反面、洗浄力が強く刺激が強すぎるため、発毛や育毛のためにシャンプーを使いたい方にとっては逆効果となる場合があります。
そして、「ラウレス硫酸ナトリウム(Na)」などの表示がある場合は高級アルコール系のシャンプーに分類されているため、購入は控えることをおすすめします。

頭皮環境を整える成分で選ぶ

育毛効果が期待できる成分には、頭皮のフケや乾燥を抑えて保湿効果などもある「ホホバオイル」血管拡張を促す「センブリエキス」、また薄毛の原因のひとつである男性ホルモンを抑制する成分といわれる「オウゴンエキス」など、さまざまな種類があります。それぞれのシャンプーで含まれているものが違いますので、それぞれの頭皮や好みに合ったものを選んでいきましょう。

なお、成分表示は上から順に配合量が多い順で記載されています。たとえば、アミノ酸系の成分が含まれていても、表示が下から数えた方が早い場合には配合量が少ない可能性も考えられます。購入するときは、成分名だけでなく表示順もしっかり確認する習慣をつけましょう

市販のシャンプーと病院のシャンプー、どちらがいい?

市販で購入できる育毛シャンプーも病院で処方される育毛シャンプーも、効果が期待できる成分は配合されているので、血行を促進したり、過剰な皮脂を抑えるなどの効果はある程度期待できるでしょう。

ただ、病院で処方される育毛シャンプーの方が、より大きな効果を出やすいといわれています。
これは市販の育毛シャンプーよりも、病院から処方されるシャンプーの方が有効成分の効果が高いことが多いということが理由です。

さらに薄毛は、ストレスや食生活などの生活習慣や遺伝など、さまざまな原因によって起こる可能性があり、これら複数が関係しあってこと薄毛を引き起こしていることもあります。薄毛をきちんと改善したいのであれば、まずは原因を特定することが大切です。専門クリニックなどで原因を突き止め、それぞれに合った治療を始めることをおすすめします。

おわりに:正しい方法で育毛シャンプーを選び、薄毛を改善させよう!

育毛シャンプーを選ぶ際には、配合されている成分を確認するようにしましょう。ただし育毛シャンプーを使うことは、数ある薄毛対策の中のひとつでしかありません。専門クリニックなどに相談して原因をはっきりさせ、生活習慣を見直すなどさまざまな面からはたらきかけて、頭皮環境を整えていきましょう。

監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣

関連記事一覧