薄毛治療「HARG療法」のメリットとデメリットとは!?

発毛

薄毛治療などを行っているクリニックなどで「HARG療法」という治療法を見かけたことはありませんか?今回はHARG療法の内容やメリット・デメリットなどについてご紹介します。

HARG療法ってどんな薄毛治療?

通常は、以下の「成長期」「退行期」「休止期」というヘアサイクルで髪の毛が生え変わります。髪の毛を一定量に保つことができるのは、10万本以上あるといわれる髪の毛の1本1本がそれぞれのサイクルを正しく繰り返しているためです。

成長期(約2~6年)

毛母細胞が細胞分裂を繰り返し、髪の毛が成長していきます。一般的に、この期間は男性だと3~5年、女性だと4~6年といわれています。成長期の髪は、1ヶ月の間に約1cm程度伸び続け、今ある髪の毛の約8~9割がこの時期の髪だと考えられています。

退行期(約2~3週間)

毛母細胞の分裂が止まるため、髪の毛の成長も止まります。退行期にあたるのは、今生えている髪の毛の約1割程度です。

休止期(約3~4ヶ月)

寿命を迎えた髪の毛が徐々に抜け落ちていきます。今ある髪の毛の約1割がこの時期にあたります。休止期を迎えると、髪の毛が新しく生えてくることも、成長することもありません。

HARG療法とヘアサイクル

薄毛は、成長期が短くなり髪の毛が十分に成長しなかったり、休止期が長くなることで次に新しい髪の毛が生えてくるまでの期間が長くなることが原因と考えられています。

このようなヘアサイクルの乱れからくる薄毛に対して、HARG療法は幹細胞から採取した髪の毛の成長因子などを含む「HARGカクテル」を直接頭皮に注入して薄毛の改善を目指す治療法です。
休止期部分の頭皮に直接注入し、毛母細胞の活性化などを促すことによって正常なヘアサイクルに近づけていき、結果として根本からツヤやコシのあるしっかりとした髪の毛に成長するようになることを目指します。そして、定期的にHARG療法を受けて、健康な頭皮や髪を保てるようにしていきます。

HARG治療の効果:メリットを知っておこう!

HARG療法のメリットは

  • 男性だけでなく女性にも治療ができる
  • 何らかの理由でプロペシア®を服用できない方でも治療を始められる

という点が挙げられます。

女性の脱毛の場合にはプロペシア®やザガーロ®などの治療薬の服用が禁止されていますが、HARG治療の場合には男女問わず受けることができます。また、プロペシア®の治療効果が期待できないとされる遺伝子をもつ方がいるという報告もありますが、そのような方にもHARG治療は効果が期待できるといわれています。また、メスを使わないため、身体への負担も少ないことが特徴です。

HARG治療のデメリット:どんな人がHARG療法を選ぶべき?

HARG療法は頭皮に直接注射をするため、痛みが出る場合や出血をする場合もあります。また、薬の効き目には個人差があり、比較的長期間にわたって施術を受ける必要があります。
また、もしも途中で通院を止めてしまった場合は治療の効果もそこで出なくなってしまうため、事前に医師と通院期間や費用、効果などの説明を受けた上で治療を決めることが望ましいでしょう。

HARG治療は、自毛植毛など外科的手術に抵抗がある方や、外用薬などのみでは効果が得られなかった方におすすめできる治療法といえるでしょう。

おわりに:メリット・デメリットを考慮して、治療するかを決めよう!

HARG療法の効果の実感の仕方には個人差があります。ただし、これまでさまざまな薄毛治療をしても効果が得られなかった方や女性にはおすすめできる治療法といえます。詳しい治療内容については、各クリニックに相談の上、治療を検討してみてください。

監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣

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