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コラーゲン不足が薄毛の原因になるメカニズムと対処法を徹底解説!

薄毛

化粧品や食品などで「コラーゲン配合」という言葉を見ると、つい買ってしまう人もいるのではないでしょうか。最近の研究で、このコラーゲンが不足すると、髪の毛の成長にも大きな影響を及ぼすことがわかってきました。今回はそのメカニズムとコラーゲンの効果的な摂り方についてご紹介します。

薄毛の原因がコラーゲン不足って本当?

「コラーゲン」は、私たちの体に欠かせない要素であるタンパク質の一種です。人間の体の約20%がタンパク質でつくられていて、そのうちの約30%をコラーゲンが占めているといわれています。主に細胞と細胞を結びつけるはたらきをもっているコラーゲンは、頭皮や肌の保湿力や弾力性など、肌のハリを保つ働きをもっています。

まだ研究段階ではありますが、このコラーゲン(17型コラーゲン)が、髪の毛を形づくる角化細胞のもとの細胞である「毛包幹細胞」を維持するために必要であることがわかってきました。

ヘアサイクルの繰り返すことで細胞分裂も何度も繰り返されることになるため、その過程でDNAが少しずつ損傷されていきますが、健康で若いうちであれば自分で修復することができます。
しかし加齢が原因でDNAのダメージが大きくなってくると、毛包幹細胞の内で「エラスターゼ」という酵素がつくらるようになり、17型コラーゲンを分解してしまうのです。

すると17型コラーゲンが不足することで毛包幹細胞が維持できなくなり、頭皮の内部にある髪の毛を包んでいる毛包そのものが徐々に縮小していき、最終的には消えてしまい、その部分からは二度と髪の毛が生えなくなってしまうといわれています。

コラーゲンの補充は食事・サプリ・クリームのどれがいいの?

コラーゲンは食事やサプリメントなどから摂取しても、体内でアミノ酸に分解されるため、そのままの状態で体内に取り込むことはできないといわれています。

またコラーゲンはとても大きな分子で構成されているため、クリームなどで皮膚から直接吸収しようとしても、奥まで浸透していきません。このように、食事やサプリメントそれ自体からコラーゲンを摂ることはなかなか難しいといわれています。

コラーゲンを摂取するために大切なことは、卵や豚肉、大豆などの良質なタンパク質を十分に摂ることです。また、分子が小さく体内に吸収されやすいコラーゲンペプチドと呼ばれるサプリメントを補助食品として摂ることもいいかもしれません。

コラーゲンと効率よく摂取するには「ビタミンC」が重要!?

ビタミンCはコラーゲンの構造を保つ働きをもつ酵素を活性化する作用があります。
そのため、ビタミンCを摂取することで、コラーゲンの減少を抑える効果が期待できるといわれています。つまり、体内のコラーゲンの量を正常に保つためには、ビタミンCが必要ということです。

また、コラーゲンは食事やサプリメントなどから摂取してもアミノ酸に分解されてしまいますが、アミノ酸自体も髪の毛に必要なタンパク質を構成成分のひとつのため、コラーゲンを含んだ良質なタンパク質などをビタミンCとあわせて摂るようにしましょう。

以下に、コラーゲンやビタミンCを多く含む食品をご紹介するので、食事のときの参考にしてください。

コラーゲン

動物性食品

鶏肉の皮や骨、軟骨や手羽先、また牛すじや豚バラ肉などの動物性食品は、コラーゲンを豊富に含んでいます。
また、アジやサケ、サンマなどの身近な魚にも多くのコラーゲンが含まれています。
特にフカヒレは、コラーゲンの王様としても知られています。

ビタミンC

野菜の中でも特にビタミンCを多く含んでいるといわれるのが、パセリやパプリカです。
芽キャベツやモロヘイヤなども豊富なビタミンCが含まれているといわれています。

果物のなかでは、アセロラとレモン(特に果皮の部分)、苺、柿には、ビタミンCが多く含まれているいわれています。

おわりに:コラーゲンの摂取には、ビタミンCと一緒に摂ることが大切!

コラーゲン(17型コラーゲン)が不足することで、髪にも影響があることがわかりました。「コラーゲン配合」という言葉はサプリメントやクリームなど多くの商品で見かけますが、コラーゲンを効率よく摂取するには、ビタミンCも摂取が必要です。今日から心がけて摂るようにしましょう。

監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣

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