• HOME
  • コラム
  • ED
  • ED治療薬バイアグラ®の効果を高めるための正しい飲み方とは!?

ED治療薬バイアグラ®の効果を高めるための正しい飲み方とは!?

ED

ED(勃起不全)の治療薬である「バイアグラ®」を服用しているにも関わらず、「あまり効果を実感できていない」という方もいるようです。そこで今回はバイアグラ®の概要をはじめ、正しい飲み方、副作用や注意点などについてご紹介していきます。

バイアグラ®Rの成分「シルデナフィル」の効果

バイアグラ®はED(勃起不全)の治療薬として世界中で使用されており、日本でも1999年からED治療のために使われています。現在でも、性行為を行うために十分な勃起を得られない方、性行為中の勃起状態を維持できない方に対してバイアグラ®を処方するケースがあります。

この薬の有効成分は「シルデナフィル」で、この成分には以下のような作用があります。

  • 「勃起を抑制する酵素」の働きを抑える
  • 血管を拡張して、陰茎の血行をよくする

本来、勃起は海綿体に血液が流れることで起こります。しかし「ホスホジエステラーゼ5(PDE5)」という勃起を抑える酵素があり、これが多くなるとED(勃起不全)が起こってしまいます。そこでシルデナフィルでPDE5の活性を阻害することで、海綿体にしっかりと血液が流れるようになります。その結果、勃起状態を得られるようにするのです。

また、シルデナフィルには陰茎周辺にある神経に作用して、血管を拡張させる働きもあります。これにより陰茎の血行をよくして、勃起状態を持続しやすくするのです。シルデナフィルにはこのような作用があり、これらの働きによって正常に勃起できるようにします。

バイアグラ®Rの飲み方 ― どのタイミングで飲めばいい

バイアグラ®の効果を正しく得るためには、服用タイミングを守る必要があります。そのタイミングというのが「食前に服用する(空腹時に服用する)」「性行為の1時間前に服用する」の2つです。また、バイアグラ®を安全に使うためには投与間隔を守る必要もあります。

食前に服用する(空腹時に服用する)

バイアグラ®を食後に服用すると、その効果が弱くなると知られています。そのため、できる限り食前に服用すること(空腹時に服用すること)が重要です。なお、食後に服用する場合は「食後から2時間以上おく」「消化のよい食事にする」などに注意するといいでしょう。

性行為の1時間前に服用する

バイアグラ®の効果は、服用から1時間程度でピークを迎えると分かっています。そのため、なるべく性行為の1時間前に薬を服用するといいでしょう。なお、バイアグラ®の持続効果は5時間~6時間程度となっているので、食前に服用しても薬の効果を期待できます。

24時間以上空けてから服用する

バイアグラ®の服用は1日1回までとして、投与間隔は24時間以上とする必要があります。安全にバイアグラ®を使うためにも、必ず用量も守るようにしましょう。

併用禁忌薬に注意が必要

バイアグラ®の服用にあたって、一緒に服用してはいけない薬(併用禁忌薬)があるので注意してください。たとえば、硝酸剤や一酸化窒素供与剤などが挙げられます。これらと一緒に服用すると重篤な副作用が起こる恐れもあるので、事前に医師に相談しておきましょう。

副作用のこともきちんと知っておこう

バイアグラ®の副作用には血管拡張(ほてりや紅潮)、頭痛、消化不良、動悸などの症状が見られます。特に顔のほてりや紅潮はほとんどの人に現れる副作用なので、バイアグラ®の効果が現れてきた合図として捉えることができます。なお、これらの副作用はしばらくすると治まります。ただし、心配な副作用がある場合は、早めに医師に相談してください。

重篤な副作用が見られたら医師に相談しましょう!

バイアグラ®は正しく服用していれば基本的に安全な薬ですが、まれに重篤な副作用も報告されているので注意が必要です。たとえば、持続勃起、狭心症・心筋梗塞、呼吸障害などがあります。万が一何か違和感を覚えたら、すぐに服用を中止して医師に相談しましょう。

おわりに:正しくバイアグラ®を服用して、ED改善を目指しましょう!

バイアグラ®はED治療に効果がありますが、誤った方法で服用していると十分な成果を得られない可能性があります。そのため、「食前に服用する」「性行為の1時間前に服用する」というポイントを守るようにしましょう。

監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣

関連記事一覧