子供の薄毛、脱毛症の原因と対策。親が子供のためにできること

薄毛

薄毛や抜け毛といえば、成人男性に多くみられる、加齢にともなう悩みだと思っていませんか? ところが、「うちの子供の髪が薄いのはなぜ?」と、小さい子供の薄毛に悩む親は案外多いものです。ここでは子供の薄毛について、その原因と対策を解説していきます。

子供の薄毛の要因はストレス?生活習慣?

薄毛の原因は、加齢だけではありません。まだ小さいお子さんだとしても、大人と同じように生活習慣の乱れや強いストレスが原因となり、薄毛になる可能性が十分に考えられるのです。子供の髪の細さや少なさは、たいてい2歳くらいになると解消するケースが多いのですが、もし、いつまでたっても伸びず薄毛のまま、あるいは次第に薄毛になってきたという場合には、以下の2点をチェックしてみましょう。

生活習慣の乱れ

お子さんが夜ふかしをするようになったり、ファストフードやコンビニの弁当などの食事になっていませんか?

成長期の子供にとって十分な睡眠時間の確保は必須です。とくに、午後10時〜午前2時は髪を成長させるホルモンの分泌が盛んになるため、この時間帯には眠るよう促してください。また、タブレットやスマホなどから離れさせるようにしましょう。

また、健康な髪や頭皮を育てるには、毎日のバランスの良い食事が必要です。

強い精神的ストレス、肉体的ストレス

幼稚園や小学校、あるいは家庭内で、親の気づかないうちにストレスを溜めている可能性があります。ストレスを感じるとホルモンバランスが乱れて血流が悪化するため、髪の成長が妨げられてしまいます。

また、薄毛自体がストレスの原因になっているケースも少なくありません。お子さんの悩みを聞くことで、ストレスを解消させる方法を、親子で探っていきましょう。アロマオイルや適度な運動なども、有効です。

円形脱毛症の可能性もある!?

ただし、ある日突然髪の毛が大量に抜け始めたような場合、ただの薄毛ではなく円形脱毛症の可能性があります。

円形脱毛症は年齢に関係なく発症する病気です。その原因として日本皮膚学会は、毛根に対する自己免疫応答が最も有力な原因だとしています。自己免疫応答とは、免疫細胞が正常な細胞を有害な異物と認識して攻撃してしまう働きです。また、このほかにも自己免疫疾患、アトピー素因、遺伝が円形脱毛症を引き起こす原因として挙げられます。

アトピー素因は、子供の円形脱毛症の発症に影響を与えている可能性が示唆されています。アトピー素因とはアレルギーになりやすい体質のことで、国内の研究では、アレルギー体質である子供のおよそ3人に1人は円形脱毛症になりやすい可能性があるとされています。

どんなときに病院へ行けばいい?

1日に50〜100本程度の髪が抜けるのは、ごく普通の状態です。また、子供の発熱や風で何日も髪を洗えなかった場合などには、どさっと抜けることもあるでしょう。これらの場合、親が気にする必要はありません。

専門医の受診・治療が必要な目安としては、「1日100本程度を大きく超えて大量に抜ける」「日々抜ける量が増えていく」「急激に薄くなってきた」場合などです。すみやかに小児科、あるいは皮膚科を受診するようにしましょう。先述した円形脱毛症などの病気のほかにも、牽引性脱毛症、抜毛症、アレルギー性皮膚炎などの病気が隠れている可能性があります。

ただし、万が一子供の脱毛症が広がったり、くり返すなどの難治性になった場合にも、親がどっしりと構えていることが大切です。親の不安が子供に伝わり、当事者である子供自身が暗い気持ちになってしまうことだけは避けましょう。医療機関での治療はもちろん、悩みを親子で抱え込まずに周囲の人間を巻き込んで、みんなで子供を支えていくことが大切です。

おわりに:子供の薄毛治療に最も必要なのは、親のサポート!

たとえ自分が薄毛になったと気づいても、子供が自ら適切な対処をすることはできません。いつでも、子供が安心して悩みを話すことが出来る親、家族の存在が何よりも大切です。また、親が子供の変化にいち早く気づき適切な対策を講じることで、子供の不安を最小限に抑えてあげましょう。

監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣

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