筋トレが薄毛の原因?トレーニングしながらハゲないようにする方法とは?
遺伝定期要因をはじめ加齢による体質の変化、偏食、アルコールによる影響など、男性が薄毛になる原因には、さまざまな可能性があります。
一説には、筋トレが薄毛の原因となるという説もありますが、本当でしょうか。
今回は薄毛と筋トレの関係を、トレーニングの注意点とあわせて解説していきます。
筋トレで薄毛になるって本当!?
筋トレを行うことそのものに、薄毛を発症・進行させる作用があるわけではありません。
むしろ筋肉を適度に刺激し、血行を促し新陳代謝を上げてくれる筋トレには、頭皮環境を良くして薄毛予防につながる効果も期待できます。
一方で、以下の一定の基準を満たす男性は、筋トレによって薄毛が進行する可能性があると指摘されているのも事実です。
- 遺伝的要因などから、筋トレ開始時点ですでに薄毛を発症している人
- 遺伝的に考えて、薄毛になる可能性が高い人
- 慢性的な栄養不足や偏食で、筋肉や髪を作るタンパク質が不足している人
つまり、遺伝的・栄養状態的に見て「もともと薄毛になる素養のあった人」、または「すでに薄毛を発症している人」が、筋トレで薄毛を進行させることがあるということです。
筋トレで薄毛が進行する原因としては、筋トレで分泌される男性ホルモンの一種・テストステロンが、体内で5αリダクターゼと結びつくことによるものと考えられています。
ロテストステロンは5αリダクターゼと結びつくと、脱毛を促すジヒドロテストステロンというホルモンに変化し、薄毛を進行させてしまうのです。
オーバートレーニング(オーバーワーク)が薄毛の原因になることも
薄毛を引き起こしてしまう筋トレ内容の1つに、オーバートレーニングが挙げられます。
オーバートレーニングとは、過剰なトレーニングや身体を追い込むような筋トレを毎日続けてしまい、慢性的に疲労状態に陥ってしまうことです。
身体はとても疲れているのに、精神的には興奮状態が続き、薄毛をはじめ以下のような症状を引き起こします。
オーバートレーニングの主な症状
- 栄養不足の状態となり、薄毛が進行しやすくなる
- なんだか気分が高揚して、なかなか眠れず熟睡できない
- 疲れが取れず、安静時でも動機や疲労感が激しい
- 挙動不審になり、落ち着きがなくなる
- 過食気味になる
- 競技成績や、トレーニングパフォーマンスの低下
本来、トレーニングは適度な負荷のものを行って十分に身体を回復させてから、より高負荷な内容へと段階的に進んでいくものです。しかし休息を怠り、気持ちが先走って急に筋トレの段階を上げて身体に負荷をかけ続けると、神経から皮膚・内臓まで全身に悪影響が及びます。
そして、オーバートレーニングが間接的に薄毛を引き起こすケースもあるのです。
筋トレのときの注意点
最後に可能な限り薄毛を発症・進行させずに、健康的に筋トレを続けるためには覚えておくべき5つの注意点を、以下にご紹介します。
筋トレと薄毛予防を両立させたいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
筋トレの内容が高負荷にならないよう工夫する
前項までで述べたように、身体の状態にあっていない高負荷な筋トレはオーバートレーニングを招き、薄毛を引き起こす一因となります。
トレーニング内容は、行きつけのジムスタッフに相談するなどして自分の身体に合ったメニューにし、負荷の強い重量挙げなどに偏らないように注意しましょう。
筋肉と髪の原料となるタンパク質をしっかり摂る
タンパク質は、筋肉と髪の生成に必要な栄養成分です。
筋トレによる消費で、髪をつくるためのタンパク質が不足しないように、赤身肉や脂質の少ない魚、大豆製品などをきちんと摂るよう習慣づけましょう。
しっかり睡眠をとり、筋トレの休みも設ける
筋トレによる心身の疲れは、きちんと休んでその日のうちに解消するようにしてください。
1日7~8時間を目標に睡眠時間を確保し、筋トレを1日行ったら翌日は休日にして心身を休めるなど、意識的に休みを多くとるようにしましょう。
適切な洗髪と頭皮ケアを怠らない
筋トレの汗や皮脂で毛穴に詰まると、頭皮環境が悪化して抜け毛・薄毛の一因となります。
トレーニング後の先発はその日のうちに、髪の毛や頭皮を傷めにくい植物由来のシャンプーを使ってしっかり行ってください。
できるだけストレスを溜めないようにする
精神的なストレスは、薄毛・脱毛を招く大きな要因となります。
日常生活や、筋トレ自体にストレスを感じているようなら、ストレスの原因から離れたり、筋トレメニューを変えるなどの対策をとりましょう。
おわりに: 人によっては、筋トレが薄毛進行のきっかけになることもある
遺伝的、または栄養状態的に素養のある男性の場合、筋トレによって薄毛が発症・進行してしまう可能性はあります。しかし、栄養状態が良くなるよう日々の食事を改善したり、薄毛・脱毛が起こりにくい生活習慣や筋トレメニューに変えることで、予防は可能です。
薄毛予防と筋トレの両立は可能ですので、この記事を参考に適切に対処しましょう。