AGA治療で性欲減退する!?副作用を防ぐ方法はあるの?
審美的にも、精神的にも男性の人生に大きく影響を及ぼすAGA(男性型脱毛症)。
薬を使って治療したいけど、副作用が心配で踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
今回はAGA治療薬の副作用について、性欲減退が起こるといううわさの是非や副作用を防ぐ方法、使用にあたっての注意点などを解説していきます。
AGA治療薬で、本当に性欲減退が起こるの?
AGA治療薬のなかでも代表的な薬剤である「プロペシア®(フィナステリド)」のプロペシア®の使用により、性欲低下の副作用が起こる可能性は1~5%とされ、ごくまれながら確かに存在します。
ただし、プロペシア®による性欲減退はあくまで一時的なものであり、継続して薬を使っていくうちに性欲が回復したというデータも多く報告されていますし、薬の使用を中止すれば、性欲がもとの状態まで回復してくることもわかっています。
つまり仮にプロペシア®の服用で性欲減退の副作用が現れても、薬の使い方や種類を変えれば、また回復することが多いということです。
男としての「性的な自信」がなくなってしまうと不安に思ってプロペシア®の利用をためらっているなら、あまり心配はないので使用を検討してもいいと思います。もちろん、副作用が全く起こらないと言い切れるわけではないですし、肝機能障害がある人など服用ができない場合もあるので、医師に相談してから使用することをおすすめします。
バイアグラ®の併用で副作用を防げる?
AGA治療薬であるプロペシア®と、代表的なED(勃起不全)治療薬であるバイアグラ®は、医師からの適切な指導・処方があれば、併用可能です。
基本的に、プロペシア®には飲み合わせてはいけない「禁忌薬」がないため、もし性欲減退の副作用が出ても、バイアグラ®と飲み合わせることで勃起機能の回復効果が期待できます。
ただし、バイアグラ®はあくまでも勃起機能を改善する薬なので、減退した性欲そのものを回復してくれるわけではないという点は、十分理解しておかなくてはなりません。
上記でも説明したプロペシア®による性欲減退の副作用が起こることは非常にまれではありますが、万が一投与中に性欲減退が現れたときはすぐに医師に相談しましょう。
ただし、不妊治療中の人は注意!
AGA治療薬・プロペシア®の有効成分であるフィナステリドは、5α-還元酵素の働きを阻害してジヒドロテストステロンの生産量を抑えることで薄毛を抑制します。
この作用があるため、妊娠中の女性がプロペシア®に接触すると男子の生殖器官などの発育・発達に悪影響を及ぼすと指摘されています。
また、プロペシア®に含まれるフィナステリドは、妊娠中の女性や乳児本人が直接摂取しなくても、皮膚や母乳・血液などを通じて吸収される性質を持っています。
以下の場合は、フィナステリドによって胎児・乳児の発育の悪影響を及ぼす可能性がありますので、男女とも絶対にプロペシア®を飲まないようにしてくださいね。
プロペシア®を服用してはいけない人
- 妊娠中、または授乳中の女性と性交渉をする男性
- 子供を望んでいて、妊活中の男女
- 子供を望んでいて、不妊治療を受けている男女
- 妊娠中、または授乳中の女性本人
また、小さな子供がいる夫婦やカップルは、子供が誤飲しないように十分注意しましょう。
おわりに:AGA治療で性欲減退の副作用が出る確率は低い。もし出たら医師に相談を
代表的なAGA治療薬であるプロペシア®は、男性ホルモンの活性を抑制する働きのあるフィナステリドを有効成分としています。このため、発生率は1~5%とごくまれながら、性欲減退の副作用が現れることもあるのです。
ただ、プロペシア®による性欲減退は一時的なもので、服用を長く続ける間に、または服用を中止することで回復します。もし、プロペシア®を服用しつつ勃起機能を回復させたい場合は、バイアグラ®を併用するという選択肢もありますので、どのように薬を使えばいいかを医師に相談しながら悩みを解消していきましょう。