老化が原因の薄毛とAGAってどんな違いがあるの?

薄毛

男性の悩みに多い薄毛ですが、薄毛の原因は大きく分けて2つあり、老化によるものとAGAとで分かれます。
この2つの原因の詳しい説明と、それぞれの対処方法についてご紹介していきますので、薄毛に悩んでいる人は自分のタイプを見極めて、参考にしてみてください。

老化が原因の薄毛の原因とは?

薄毛になる原因は様々ですが、加齢による老化が原因であることがほとんどです。
一般に30代になると脱毛が進み始め、症状のあらわれ方に個人差はありますが、髪の成長が悪くなるには4つの理由が考えられます。

コラーゲンの減少

髪が育つためには、毛包と呼ばれる、髪の毛を包み込むように頭皮の内側に存在する器官が正常に働いているかどうかがとても重要です。

毛包はコラーゲンによって作られており、そのコラーゲンをコントロールするのは毛包幹細胞です。
歳を重ねるとコラーゲンを分解する酵素が増えてしまい、毛幹細胞の分裂が正常に行なえなくなっていきます。
毛包細胞がコラーゲンをコントロールできなくなると、毛包は活動を停止し、髪が抜けやすくなります。

新陳代謝の衰え

髪の毛だけでなく、私たちの体は新陳代謝が行なわれることによって、常に細胞が新たに生まれ変わっていきます。
しかし加齢によって新陳代謝が衰え、代謝機能が低下してくると、髪の毛を育てる力が弱くなります。
こうなると細胞の生まれ変わるサイクルがどんどん遅くなり、結果、髪の毛が抜けても生えてこない(育たない)といった状況になります。

血流の悪化

加齢による老化は、血管や血流へも影響を与えます。
血管の柔軟性が失われる動脈硬化は、食生活などの生活習慣の影響により30代から増え始めます。
動脈硬化によって血液の流れが悪くなると、髪の毛が育つために必要な栄養や酸素が行き届かなくなり、十分に発毛する前に抜け落ちて、薄毛へ繋がります。

毛周期(ヘアサイクル)の乱れ

髪の毛に限らず、体に生えてくる毛はすべて、毛周期と呼ばれる一定の間隔で生え変わりが行なわれています。
成長期、後退期、休止期のサイクルを繰り返しており、髪の毛の場合、成長期は2~6年、退行期は2週間、休止期は3~4か月とされています。
若い世代では約90%の髪の毛が成長期ですが、歳を重ねると成長期が短くなり、抜けるまでの周期が短くなるため薄毛へと繋がります。

老化による薄毛とAGAの違いとは!?

老化による薄毛は新陳代謝の衰えや血行不良、ヘアサイクルの乱れなどによって起こりますが、AGA(男性型脱毛症)と呼ばれる、男性ホルモンと遺伝が関連した脱毛症もあります。

AGAは男性ホルモンの一種であるテストステロンが、ジヒドロテストステロンに変換されることで引き起こされます。
ジヒドロテストステロンは、テストステロンと、もともと人間が持っている酵素(5αリダクターゼ)が結びつくことで作られ、髪の毛の細胞分裂に影響を与えて髪を細くします。
AGAによる薄毛は30代から40代の男性を中心に、前頭部の生え際やM字部分、頭頂部から徐々に始まり、時間とともに少しずつ進行します。

対処法は違うの?薄毛を改善するにはどうすればいい?

老化による薄毛とAGAによる薄毛では、対処法が少し異なります。

老化による薄毛の改善方法

老化を完全に止めることはできません。
そこで、老化による薄毛は進行を遅らせることを目標に、まずは生活習慣の見直しから行なっていきます。

脂質や油分の多い食事を控えて動脈硬化を予防したり、運動を習慣にして血行を促進したりしましょう。
また、加齢によって頭皮のコラーゲンが減少してくると頭皮が硬くなり、血行不良が加速します。
お風呂上りなどに頭皮のマッサージを行なうと、血流改善に繋がっていく助けになります。

AGAによる薄毛の改善方法

AGAでは、薄毛の原因となるテストステロンと酵素の結びつきを阻害することが大切です。
基本的に内服薬を使ってジヒドロテストステロンが生成されないようにし、ヘアサイクルの乱れを改善していきます。
その他、頭皮の血行を促進する外用薬や発毛を促す注射を頭皮に行なう方法もあり、これらの治療法を組み合わせることで、大変効果を得やすくなります。

おわりに:違いを知って、薄毛の進行を抑えましょう

老化による薄毛は血行不良やヘアサイクルの乱れによるもので、生活習慣の改善によって薄毛の進行を抑えることができますが、AGAでは発毛システムそのものに異常が出ているため、生活習慣だけでは改善できません。
それぞれの原因によって、薄毛を抑える適切な方法を選んできましょう。

監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣

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