男性の薄毛治療を一挙紹介!正しい知識で病院への不安を解消しよう!
「薄毛が気になるから病院に行ってみたい」という方もいるかもしれません。しかしどのような治療法があるかはご存知でしょうか?今回は、病院やクリニックでの具体的な治療法などについてご紹介します。
男性の薄毛治療:AGA治療薬(服薬・外用薬)
薄毛の治療に使われている治療薬には、主に以下の3つがあります。
フィナステリド
フィナステリドを配合した代表的な治療薬である「プロペシア®」は、国内で製造・販売が認められた内服薬です。有効成分のフィナステリドは、AGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成に関わる2型5αリダクターゼを抑制する効果があるといわれています。ただし、性欲減退などの副作用があり、未成年・女性への処方は禁止されています。また直接成分が肌から吸収されるため、妊娠中の女性は薬に触れることも避けた方が良いといわれています。
デュタステリド
国内で製造・販売が認められた医薬品である「ザガーロ®」は、有効成分であるデュタステリドを配合した内服薬です。デュタステリドは1型と2型両方の5αリダクターゼを抑制する効果があるといわれています。ただしフィナステリドと同様に、性欲減退などの副作用があり、未成年・女性への処方は禁止されています。
ミノキシジル
ミノキシジルも国内で製造・販売が認められている有効成分です。内服薬、外用薬のどちらもありますが、ドラッグストアなどで購入できる外用薬の「リアップ®」が有名です。ミノキシジルは髪の毛の成長に関わる毛母細胞を活性化させるなど、頭皮環境を整える効果があるといわれています。ただし、低血圧症などの副作用が出る場合があります。
それぞれの薬には副作用があるため、使用については事前に医師と相談し、使用の際に身体に異常がみられた場合には速やかに病院やクリニックを受診しましょう。
男性の薄毛治療:病院で受ける発毛治療・再生治療
メソセラピー
メソセラピーとは、脂肪細胞に薬剤を注入する治療法全般のことを指し、フランスで1952年に開発されました。これを育毛に応用した「育毛メソセラピー」は注射器などを使って有効成分であるミノキシジルなどを頭皮に直接注入する治療方法で、目的の場所に注入するため、薬の内服よりも効果的に治療することができるといわれています。ただし注射器などを使った治療となるため、出血やかゆみを伴う場合があります。
HARG療法
HARG療法とは、幹細胞から採取した髪の毛の「成長因子」と呼ばれるタンパク質を直接頭皮に注入する治療法で、「毛髪再生治療」とも呼ばれています。育毛メソセラピーと同様に、有効成分などを直接頭皮に注入する治療法です。以前は、HARG療法は成長因子を注入することが育毛メソセラピーとの違いとされてきました。しかし最近では育毛メソセラピーでも成長因子を注入するクリニックもあるため、明確な違いはないとされています。施術の際は、病院やクリニックでのそれぞれの詳細を確認してから行うと良いでしょう。
男性の薄毛治療:植毛
植毛とは、髪の毛を直接頭皮に移植することをいいます。植毛は主に以下の2種類にわけられます。
自毛植毛
自分の髪の毛を薄くなっている部分に移植する方法です。AGAなどの影響を受けにくい後頭部などの組織を脱毛部に移植します。自分の髪を移植するため、髪の毛が自然に仕上がり、移植後も特にメンテナンスなどを必要としないことが特徴です。また移植した部分できちんと髪の毛が定着すれば、他の健康な髪の毛と同じように髪の毛が成長していきます。
人工毛植毛
化学繊維の毛を脱毛している部分に移植する方法です。長さや本数などを自由に調整できることが特徴として挙げられます。ただし自分の髪の毛ではないため、免疫システムによる拒絶反応を起こしやすいといわれています。また定期的にメンテナンスを行い、抜け落ちた箇所に再度植毛する必要があります。日本皮膚科学会が発行するAGAのガイドラインにおいても評価は低く、施術は推奨されていません。
おわりに:それぞれに合った治療法で、薄毛の悩みを解決しよう!
薄毛の治療法にはさまざまなものがあり、内容も病院やクリニックなどによって異なります。まずは一度診察を受け、医師と治療方法や内容について相談するのが良いでしょう。