男の肌トラブルは甘いものが原因?糖化を防いで老け顔を予防しよう!
ニキビなどの肌荒れや乾燥、シミ、シワ、くすみなどの肌トラブルは、女性のみならず男性にとっても気になりますよね。
日ごろから美容に時間とお金をかけている女性に比べ、どうしても目立ちやすい男性の肌トラブルを防ぐ良い方法はないのでしょうか。
今回は男性の肌トラブルを防ぐ方法を、糖化との関係と一緒にご紹介します。
くすみやたるみなどの肌トラブルの原因になる「糖化」とは?
糖化とは、摂りすぎた糖分が体内の筋肉や血管など、タンパク質や脂質でできた各器官の細胞と結合することで起こる「変質」のことを言います。
タンパク質と糖が結合すると、体温によって温まってメイラード反応と呼ばれる現象が起こり、褐色のAGEs(終末投糖化産物)という物質が生成されます。
AGEsは細胞の働きを悪くし、全身の各部位で血流の悪化やこれによる酸素・栄養不足、新陳代謝の低下などを招き、全身の老化を促進するようになります。
このような糖化現象が顔の皮膚下で起こった場合に、表皮の下に溜まったAGEsによって肌の色が黒くくすんで見えたり、シミ・シワなどが現れる肌トラブルが現れるのです。
糖化を促進してしまう要因は?
肌トラブルの一因となる「糖化」は、食事から摂取した糖分を吸収・消費しきれなかった場合に起こる現象です。つまり、血糖値が大きく関係しています。血糖値は、血中に存在する糖分の値のことで、通常は食事の後にゆるやかに上昇した後、胃インスリンの働きで吸収・処理されて時間とともに減少していくのです。
しかし、1度の食事で摂取する糖分の量が大量だったり、1日に少量ずつ糖分を摂取し続けたり、インスリンがうまく働かないと、慢性的に血糖値が高い状態になります。
このように慢性的に血糖値が高い状態が続くと、体内の糖分が細胞のタンパク質や脂肪と結合するチャンスが増えるため、糖化を招きやすくなるのです。
以下のような糖分の多い食品は、糖化を促進するので注意が必要です。
- 糖化を促進する、糖分の多い食事の例
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- ごはん、パン、麺類などの炭水化物の大量摂取
- ケーキや和菓子、スナック菓子などのお菓子類による間食
- 砂糖、または果糖が多く含まれるジュース類・清涼飲料水
またAGEsは私たちの体内で生成されるだけでなく、食べ物からも摂取できるため、糖分以外にも、AGEsそのものを大量に食べることも、体内の糖化を加速させる原因となります。
AGEsは肉類と魚類に多く含まれ、調理法によっても増減することがわかっています。
また油を使った高温での調理や、電子レンジによる調理・温め直しは、食品内のAGEs量を高めるとも言われています。
以下に、AGEs量が多い食品の具体例を記載しますので、確認してくださいね。
- 焼いて食べるベーコンやフランクフルトなど、加工食肉
- 牛肉のステーキ
- マヨネーズ
- 焼き鮭
糖化を防ぐには、食べ方を工夫しよう!
ここからは、ストレスが溜まらない程度に甘いものや食事を楽しみながらも、体の糖化と糖化による肌トラブルを防ぐための食事法について、解説していきます。
以下に、糖化を予防するための食事のポイントをまとめていますので、実践してみましょう。
- 食事は野菜類から食べ、肉やごはんなどのメイン料理屋主食は後で食べる
- 1日のうち血糖値の上昇が緩やかになる朝の食事として、甘いものを適量食べる
- 夜は血糖値が上がりやすいので、夕食はできるだけ19時くらいまでに食べる
- 就寝前の糖質の過剰摂取や血糖値の上昇を抑えるため、21時までに全食事を終える
- 炭水化物は、1日3食のうち1食は血糖値が上がりにくい低GIの食品を選ぶ
- 血糖値が高くなる食後1時間は極力動き、できれば20~30分散歩やウォーキングをする
おわりに:健康と美容のために、日ごろから糖化予防を意識して生活してみよう
肌トラブルの原因は人によって異なりますが、この頃急激に肌が茶色くくすんできたと感じるなら、糖と細胞が結合する糖化が原因かもしれません。
糖化は、体内で吸収・処理しきれなかった糖分が細胞のタンパク質や脂肪と結合し、変質して老化を全身の老化を促進してしまう現象です。肌の老化・トラブルも招きますが、糖や糖化で発生するAGEsの食事からの摂取を減らせば予防できるので、覚えておいてくださいね。