髪の毛のケラチンを増やして薄毛を改善することはできる?
薄毛に悩み、なんとか改善したいと悩む人は男女ともに少なくありません。
薄毛改善のために有効とされる成分や薬剤、治療法はいくつかありますが、そのなかの1つに「ケラチン」という成分を使ったものがあるのをご存知でしょうか。
今回はケラチンを使った薄毛改善について、わかりやすく解説していきます。
そもそも、ケラチンとは!?
ケラチンは、髪の毛や爪・肌などの主成分となるタンパク質のことです。
18種類のアミノ酸から構成されていて、髪の毛の実に90%以上を占めているといわれます。
ケラチンは人間の体内でのみ生成されるタンパク質で、一旦食事として摂取しアミノ酸に分解したタンパク質を、再合成して作られています。
このように髪の毛を構成する主成分であり、発毛・育毛に欠かせない成分ことこそ、薄毛の改善にケラチンが効果的といわれている所以なのです。
ケラチンを増やすことはで薄毛改善に役立つ?
髪の毛の主成分であるケラチンが不足すると、以下のような現象が起こります。
- ケラチン不足による髪への影響
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- 髪が全体的に細く弱弱しくなり、ボリュームがなくなる
- 髪がバサバサするようになり、まとまりやツヤがなくなる
- 細い髪は抜けやすいため、抜け毛が増える
- 髪の成長が遅くなり、抜けた分の髪のボリュームがなかなか戻らない
ケラチンが不足すると髪の毛の生成に必要な栄養が足りなくなるため、発毛・育毛のスピードが遅くなり髪質を変化させてしまい、上記のような頭髪トラブルを引き起こします。そしてケラチンが足りない状態が続くと、細く弱い髪が生えてきては抜けやすくなり、髪のボリュームが失われて薄毛が進行してしまうのです。
だからこそ、ケラチンやその原料となるアミノ酸・タンパク質の不足を防ぐことが、本来の髪質を取り戻し、薄毛を改善に役立つといわれているのです。
ケラチンを増やすには、どうすればいい?
薄毛改善のために体内のケラチン量を増やすには、ケラチンの材料となるタンパク質・アミノ酸を、食事から積極的に摂取する必要があります。
以下からは、ケラチンを構成する18種類のアミノ酸と、そのうち普段の食事から摂取しやすい3つのアミノ酸が含まれる食品の具体例についてもご紹介していきます。
ケラチンを構成する18種類のアミノ酸
グルタミン酸、シスチン、ロイシン、アルギニン、セリン、アスパラギン酸、スレオニン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、バリン、イソロイシンチロシン、リジン、ヒスチジン、メチオニン、トリプトファン、ヒドロキシプリン
グルタミン酸を豊富に含む食品
別名「うまみ成分」とも呼ばれるグルタミン酸は、出汁に使われる食材に多いアミノ酸です。
- 昆布や魚、貝などの魚介類
- 椎茸、または干し椎茸
- 小麦
- ごま、豆類
- チーズ
- トマト
- 緑茶
シスチンを豊富に含む食品
いろいろな食材に含まれていて、日常的に摂取しやすいのがシスチンの特徴です。
- 米屋小麦などの穀類
- 豆類
- 肉類
- 魚介類
ロイシンを豊富に含む食品
多くの食材に含まれていますが、摂りすぎると免疫力低下につながる可能性もあるため、摂取量に注意が必要なのがロイシンです。
- 牛肉、レバー
- アジ、鮭
- ほうれん草
- 大豆製品
- 乳製品
あわせて、食事から摂取したタンパク質・アミノ酸を分解し、ケラチンへと生成するのを助けるビタミンB6と亜鉛が多く含まれる食品もご紹介しますね。
- ビタミンB6を豊富に含む食品
- 赤身の肉類、レバー、カツオ、マグロ、サンマ、にんにく、唐辛子、大豆 など
- ケラチンの生成に役立つ亜鉛を豊富に含む食品
- 牡蠣などの貝類、赤身の肉類、ほや、鶏レバー、チーズ、かに など
おわりに:ケラチンは髪の毛の主成分!不足を補えば薄毛改善の可能性も
髪の毛のおよそ90%を構成するとされるケラチンは、身体に取り込んだ18種類のタンパク質・アミノ酸を再構成して生成されるタンパク質です。発毛・育毛に欠かせない成分であるため、不足すると髪が細く弱弱しく変化して、薄毛の原因となります。
この記事で紹介したケラチンの材料となるアミノ酸豊富な食品を、日々の食事からバランスよく摂取してケラチンを補い、薄毛を改善していきましょう。