ヘアサイクルとホルモンの関係性 ― バランスを整える方法とは!?
薄毛・抜け毛が起こる理由は遺伝・生活習慣・栄養不足などさまざまあり、その人の原因に適した方法で治療することが、薄毛改善に欠かせません。
そこで今回は、ホルモンと薄毛の関係や、バランスを整えて薄毛を改善するためのヒントをご紹介します。
ホルモンバランスと薄毛の関係
どんな人でも、髪の毛には「ヘアサイクル」と呼ばれる周期があり、一定の期間で髪の毛が生える(発毛・育毛)時期と抜ける(脱毛)を繰り返しています。薄毛症状のない人でも、永久に髪の毛が伸びて増え続けるわけではなく、一定の期間が経過すると抜け落ちているのです。
このヘアサイクルが適切に行われていれば、脱毛の後には再び発毛のサイクルが訪れるため、髪が抜けた毛穴から新しい髪の毛が生えてきます。
しかし、ヘアサイクルに影響する男性ホルモンと女性ホルモンの分泌バランスが乱れると、ヘアサイクルも乱れて薄毛を引き起こすケースがあるのです。
ヘアサイクルに対し、男性ホルモン・女性ホルモンはそれぞれ以下の役割を担っています。
- 男性ホルモン
- 適切なヘアサイクルになるよう髪の毛の成長を阻害し、脱毛させる役割。
- 女性ホルモン
- 適切なヘアサイクルになるよう、髪の毛を持続的に成長させる役割。
このため、生活習慣の乱れや加齢から性ホルモンのバランスが崩れ、男性ホルモン優位な状況が続くことで髪の毛の成長が阻害され、脱毛が促進されて薄毛を引き起こすのです。
ホルモンバランスを整えるには、どうすればいい?
性ホルモンの分泌バランスの乱れは、以下のようなことがきっかけで起こりやすいとされます。
- 性ホルモンのバランスが崩れる主な原因
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- 夜型など不規則な生活や、睡眠不足
- 油と塩分の多い、栄養バランスの偏った食生活
- 過食、またこれによる肥満
- 無理なダイエット、拒食による栄養不足
- 過度なストレスがかかりすぎることによる、自律神経バランスの乱れ
つまり、性ホルモンの分泌バランスを整え、ヘアサイクルを適切な状態に戻して薄毛を改善するには、上記の原因を排除することが重要ということになります。
以下のような方法で生活習慣を整えましょう。
- 朝起きたらすぐ外気や日光に触れて、体内時計を規則正しいものにする
- 外食は多くても1日1回までにして、塩分・油分の摂取を控える
- 自分の体形にあった適切なエネルギー量を、1日3回の食事からバランスよく摂取する
- ダイエットをするときも、適量の炭水化物とタンパク質はきちんと摂る
- 可能ならストレスの原因と距離を置く
- 距離を置くことができないなら、自分なりの方法でこまめにストレスを発散する
男性・女性ホルモンのバランスだけでなく、成長ホルモンも重要!
性ホルモンの他にも、ヘアサイクルを正常に保つのに重要な役割を果たすホルモンとして「成長ホルモン」があります。
成長ホルモンとは、就寝から30分~3時間までの深い睡眠の間に分泌されるホルモンのことで、老化防止や発毛・育毛を促す作用があるとされるホルモンです。
ヘアサイクルを整えて薄毛を改善するには、成長ホルモンが活発に分泌される午後10時~午前2時までの時間に深い睡眠状態に入っていた方が良いといわれています。この考え方については諸説ありますが、早寝早起きは性ホルモンバランスの正常化にも有用ですので、まずは毎日午後10時には就寝する、という生活に切り替えるところから始めてみましょう。
おわりに:ヘアサイクルとホルモンバランスは、規則正しい食事と生活で整う
一定周期で発毛と脱毛を繰り返す「ヘアサイクル」が乱れることで、薄毛が起こることがあります。このようなヘアサイクルの乱れは、男性ホルモン・女性ホルモンの分泌バランスの乱れと、成長ホルモンの分泌量の低下から起こるとされています。ヘアサイクルの乱れからくる薄毛に悩んでいるなら、不規則な食事と生活習慣を改め、早寝早起きで、1日3回適量で栄養バランスのとれた食事を摂るようにしましょう。