生活習慣病がEDを引き起こすのはなぜ?
現在の日本ではED(勃起障害)に悩む人が増えているといわれていますが、近年はEDの原因の一つが「生活習慣病」と分かってきました。
EDはなかなか治らない場合が多いです。今回はEDと生活習慣病の関係、そしてEDの予防方法についてまとめました。
EDが生活習慣病の症状って本当?
運動不足、食べ過ぎ、不規則な食生活といった生活習慣が原因となって起こる病気の総称を「生活習慣病」と呼びます。
生活習慣病と呼ばれる病気
- 糖尿病
- 高血圧
- 脂質異常症
- がん
- 肥満
現在、勃起力の低下(ED)は、動脈硬化などの血管障害が原因となることが多いです。肥満や糖尿病などを放置すると、動脈硬化を進行させます。最終的には心筋梗塞などの恐ろしい病気が起き、突然死を起こす危険性があります。
陰茎を通っている動脈はとても細く、血管の変調などの影響を受けやすいのが特徴です。心臓の動脈などと比較すると、早期に血流が悪くなり、勃起障害といった自覚症状が出ます。
糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病が動脈硬化などの血管障害を進行させることが分かっています。特に糖尿病の場合、性的興奮を脳から陰茎まで伝える神経伝達が滞り、EDが助長されるため、糖尿病の患者さんには、EDの人が多い傾向があります。動脈硬化などに結びつく生活習慣病を予防することが、EDを予防することになるでしょう。
生活習慣病が原因のEDを治すには?
生活習慣病が原因となって起きたEDは、ED治療薬を1回飲めば治るというものではありません。日々の運動と食事の見直しが必要です。
以下のことに注意し、生活習慣を改善していきましょう。
生活習慣病を引き起こす習慣を避ける
- 塩分のとりすぎ
- カロリーの高い食事
- 脂肪のとりすぎ
- 偏食
- ストレス
- タバコ
- 飲酒
生活習慣病は、運動不足や食べ過ぎだけでなく、上記の様な原因があります。定期的な運動とともに、バランスの取れた食事を心がけ、ストレス解消に気分転換などを実施しましょう。
また、外食が続くと糖質や脂肪過多になりがちです。なるべく自炊することをおすすめします。
血液をサラサラな状態を目指す
EDの原因となる動脈硬化を防ぐには、血液をサラサラにすることが肝心です。
血液をサラサラにする食材
- 野菜
- 魚
- 納豆
- 海草
- 酢
- キノコ類
- ネギ類……など
積極的にこれらの食材を毎日の食事に取り入れると良いでしょう。
血行不良を改善する
陰茎に血液が流れることで勃起が起こります。そのため、血行不良もEDの大敵です。血行不良を改善することは、EDだけでなく健康づくりにもなると言われており、生活習慣病にも効果的です。
血行不良の原因
- ストレス
- 筋肉疲労
- 炭水化物や脂質、コレステロールのとりすぎ
- 水分不足
- 喫煙
炭水化物などをとりすぎず、疲れやストレスを極力ためないような生活を心がけましょう。水分をこまめに取り、脱水を防ぐことも大切です。
筋肉を鍛える
EDには運動が効果的で、特にスクワットなどの下半身を鍛える運動が良いとされています。しかし、サイクリングなどの陰部を圧迫するスポーツは、陰茎の血流を悪くするので控えた方が良いでしょう。
精液を作る栄養素をしっかりと摂る
精液を作るためにはビタミン、ミネラル、タンパク質が必要です。そのため、これらの栄養が不足すると精液が十分に作れず、射精がうまくできない状態が起きる場合があります。
- 大豆食品
- 生の野菜
を積極的に食べるようにしてください。
タバコもやめた方がいいの?
「EDに悩む人の80%以上が喫煙者」という調査結果が出ています。勃起は陰茎の海綿体を貫いている動脈に、血液が流入することで起こります。
しかし、タバコのニコチンには血管を収縮させる作用があるため、海綿体の血管がしぼんでしまいます。そのため、勃起が起こらず、EDとなってしまうのです。EDを防ぐためにはタバコを控えましょう。可能なら禁煙することをおすすめします。
おわりに:ED予防の為には早めの生活習慣改善が肝心です!
生活習慣病を予防することで、生活習慣病に起因したEDが予防できます。EDは精神的にも辛いですから、原因となる生活習慣病を予防していきましょう。大切なのは食生活と運動といった良い生活習慣は続けることです。
しかし、すでに動脈硬化などが進んでいる人は、医師に相談しながら運動してください。また、EDのような症状が出ている人は、すぐに専門医に相談し、早期発見・早期治療を目指しましょう。