男の薄毛には頭頂部のハゲが多いのはなぜ?原因と対策とは?
「最近、薄毛が気になる…」という方、頭頂部(つむじ部分)の薄毛に悩んでいませんか?そこで今回は、頭頂部が薄毛になる人が多い理由と対策についてご紹介します。
頭頂部の薄毛の原因 ― 男性型脱毛症(AGA)はなぜ起こる??
男性型脱毛症(AGA)とは、思春期以降に男性ホルモンが主な原因となって発症する進行性の脱毛症のことをいいます。一般的に薄毛が額の生え際から進行するものを「M字はげ」、頭頂部から進行していくものを「つむじはげ」と呼びます。
「ジヒドロテストステロン(DHT)」という男性ホルモンが、頭皮の内側にある毛包にはたらきかけることで、髪の毛の成長が妨げられ、細く短い毛になり「薄毛」になると考えられています。
DHTは男性ホルモンの一種である「テストステロン」と「2型5αリダクターゼ」という酵素が結びつくことでつくられますが、この2型5αリダクターゼは後頭部や側頭部よりも前頭部や頭頂部に多いため、後者の方が薄毛になりやすいのです。
頭頂部の薄毛は治療した方がいいって本当?
頭頂部は薄毛になりやすいといわれていますが、AGAの他にも脱毛症にはさまざまな種類があります。
たとえば、
- 性別や年齢を問わず発症すると考えられている円形脱毛症
- 栄養障害による脱毛
- 皮膚の病気によって引き起こされる脱毛
などもあります。
それぞれの脱毛によって原因や治療法が異なるため、自己判断でどのケアが適切かを見極めることは難しいといえるでしょう。
自身の薄毛の原因を突きとめて適切な治療を受けるためにも、専門のクリニックに相談することをおすすめします。
薄毛治療では何をするの?おすすめの対策はある?
AGAの治療には、主に外用薬と内服薬を使用します。
外用薬
外用薬には主に発毛成分が認められている「ミノキシジル」という成分が配合されている薬を使います。
ただし、国内で製造・販売が認められている市販薬は「リアップ®シリーズ」のみです(2018年6月現在)。
国内で認可はされていませんが、「ロゲイン®」にもミノキシジルが配合され、一部のクリニック等で処方されています。
内服薬
内服薬には主にDHTの生成を抑え、髪の毛が細くなることを防ぐフィナステリドを配合した「プロペシア®」やデュタステリドを配合した「ザガーロ®」が使用されます。
どちらも医療用医薬品のため、病院やクリニックでの診察が必要です。ただし薬の効果には個人差があり、症状が改善されない場合もあることは理解しておきましょう。
自毛植毛
薬以外では自毛植毛術などもありますが、費用もかかり痛みを伴う治療となるので、主治医とよく相談して納得したうえで意思決定するようにしてください。
セルフケアも重要!
そして、薄毛対策にはこれらの治療に加えて、セルフケアを行うことも大切です。セルフケアには主に以下のようなものがあります。
- ヘアケア
- 頭皮を洗いすぎたり、十分に泡をすすいでいないことは頭皮環境によいとはいえません。またパーマやヘアスプレー等を使ったヘアスタイルを続けることは頭皮を痛めることにつながります。丁寧にシャンプーやすすぎを行い、頭皮マッサージなどで頭皮環境の改善を図りましょう。
- 生活習慣の改善
- ジャンクフードなどの動物性脂肪の多い食品は避け、髪の主成分となるタンパク質やビタミン、ミネラルを多く含む食品を積極的に摂りましょう。
また運動をすることで血行を促進し、頭皮環境を整えましょう。薄毛の原因のひとつであるストレス解消にもつながります。 - 睡眠時間の確保
- 髪の毛は眠っている間に成長するといわれています。特に22時~2時の間に成長ホルモンが多く分泌されるといわれているため、この時間帯はできるだけ身体を休めておくと良いでしょう。
おわりに:AGAに気づいたら、病院を受診しよう!
薄毛の原因は、人それぞれさまざまです。ただし、AGAであれば病院やクリニックで専門の治療が受けられるので、症状の改善が期待できます。少しでも気になったら、クリニックに足を運んでみましょう。