塩素が薄毛の原因になるって本当?プールに行っても大丈夫?
プールに行った後、髪がキシキシした経験はありませんか?これは、プールに含まれる塩素の主な原因といわれています。今回は塩素が髪に及ぼす影響や対処法についてご紹介します。
薄毛が心配で水泳を避けていたという人には必見の内容になるので参考にしてください。
プールの塩素で薄毛になることはある?
プールには細菌やウイルスによる感染が起きないように、ある一定基準の塩素が含まれています。
髪の毛の主にケラチンと呼ばれるタンパク質からできていて、髪の外側をケラチンから成るキューティクルで覆い髪の内部を守っています。
塩素はこのキューティクルを壊す作用があるため、髪の傷みへとつながってしまうのです。また塩素は頭皮にも刺激を与えるため、敏感肌など皮膚が弱い方は頭皮にダメージが残ってしまうこともあります。
さらに、屋外のプールの場合は絶えず紫外線を浴びている状態が続きます。この紫外線も髪のキューティクルを壊すことがあるため、健康な髪を保つためには決して良い状況とはいえないでしょう。
プールに入ることで髪が濡れた状態となると、キューティクルが開いたままになり、ダメージを蓄積しやすくなります。そこに紫外線が加わることによって、さらに髪の傷みが生まれやすい状態となるのです。
水泳自体は薄毛に良い?悪い?
水泳そのものは、血行を良くする有酸素運動です。血行を良くすることには
- 新陳代謝が活性化して髪の細胞分裂を促す
- 脂肪を燃焼させて血液中の脂肪の濃度も低くし、血液がサラサラになりやすくなる
などの効果が期待できます。
また水泳などの有酸素運動は、髪の成長に関わる成長ホルモンの分泌を促進する効果があり、セロトニンの分泌を促進してストレスの緩和を促す効果が期待できるといわれています。
成長ホルモンの分泌促進もストレスの緩和も、薄毛の改善につながる可能性があるので、水泳などの有酸素運動は積極的に取り組んでいって方がいいでしょう。
このように、水泳自体は育毛や良い発毛対策になるのですが、上記で説明したように、塩素や紫外線、髪を濡らしてしまうことによる髪へのダメージは対処しなければいけません。水泳をした後には、しっかりと髪のケアをしましょう。
プールで薄毛にならないための対策とは!?
プールに入る際の髪のケアとして、以下のことをおすすめします。
- 髪を濡らしてからプールに入る
- プールに入る前に髪を濡らしておくことで、プールの水が髪に入りにくくなるといわれています。また、ホホバオイルなどで髪を保護しておくと塩素の影響を受けにくくなるといわれています。
- 水泳キャップは複数枚使う
- 水泳キャップは、大切な髪や頭皮を保護してくれます。できれば、メッシュ製とシリコン製のキャップを2枚使うことをおすすめします。キャップは耳までしっかり覆うように被りましょう。
- プールから上がったら、塩素をきれいに洗い流す
- 髪についた塩素をしっかりと洗い流しましょう。可能であれば、ぬるま湯のシャワーが良いですが、真水でも構いません。またシャンプーを使えるようであれば、シャンプーも使用してしっかり洗い流しましょう。
- 自宅でしっかりシャンプーをする
- 2度洗いをし、指の腹でやさしく洗いましょう。またシャンプーをした後は髪のキューティクルを補修するトリートメントなどをつけてください。ただし、シャンプーやトリートメントは頭皮に優しいものを選ぶことが大切です。
おわりに:プール対策をしっかりして、水泳を楽しもう!
水泳自体は髪にとって良い影響を与えてくれます。薄毛の人もそうでない人も、積極的にとり入れることをおすすめします。ただし、プールに入る前後でしっかりとケアをすることが必要です。薄毛の心配をすることなく水泳を楽しむためにも、正しい対処を心がけましょう。