• HOME
  • コラム
  • ED
  • ED(勃起不全)は自分で治せる?病院に行った方がいいの?

ED(勃起不全)は自分で治せる?病院に行った方がいいの?

ED

ED(勃起不全)は、日本の成人男性の4人に1人が抱えている病気といわれています。今回は、EDのセルフケアや病院での治療の必要性などをご紹介します。

ED(勃起不全)は自分で治せないこともある!?

EDになる主な原因は、結婚生活が上手くいかない、仕事上で毎日ストレスを感じるなどの精神的なもので起こる場合や、糖尿病や高血圧などの生活習慣病によって起こる場合があると考えられています。

ストレスの原因は自分で自覚できるものや、日々無意識に感じていること、また過去のトラウマなどさまざまな場合が考えられ、自分ひとりで原因を特定して解消することは難しいといえます。また生活習慣病が原因となっている場合にも、まずはその病気を治療することが結果的にEDの改善にもつながるため、病院で治療を進めることが賢明でしょう。

さらにEDは、ストレスなどによる精神的なものと生活習慣病(高血圧、糖尿病など)による血管へのダメージや、普段服用している薬の影響で起こる可能性もあります。
このようにことから、EDをきちんと治療するためには原因の追究が必要であり、自分ひとりで治すことは難しいことも少なくありません。
まずは病院を受診し、原因がどこにあるのかをはっきりさせましょう。

自分でできるEDのセルフケア

自分でできるEDのセルフケアには、主に以下のようなものが考えらえます。

食生活を見直す

揚げ物やカップラーメンなどの高カロリー食に偏っていると血液がドロドロになりやすく、陰茎への十分な血液の流入を妨げ、糖尿病などを引き起こしやすくなることがわかっています。また、外食やコンビニ食などには塩分が多く含まれています。外食が多かったり、毎日コンビニで食事を済ませるような生活をしていると、高血圧や心筋梗塞などを発症する可能性があります。

お弁当を持参する、少しでも自炊を心がけるなど、毎日の食事を見直してみましょう。また、EDに効果的といわれているのが「亜鉛」を含む食べ物です。これは、亜鉛には男性ホルモンであるテストステロンの生成を促すはたらきがあるといわれるためだといわれています。亜鉛を多く含む食べ物には、牡蠣やレバー、するめや煮干しなどがあります。普段の生活で意識して取り入れると良いでしょう。

運動不足を解消する

正常に勃起するためには、陰茎に十分な量の血液が流れ込むことが必要です。運動をすることは血行を改善につながるため、EDの改善にも役立つと考えられています。

また運動には、勃起に関わる男性ホルモンのテストステロンの生成を促進する効果が期待できます。基本的には有酸素運動が効果的だといわれていますが、サイクリングは血管や神経がサドルに圧迫されることで血行が悪くなる可能性が指摘されています。ジョギングやウォーキングなど、陰茎付近に負担をかけない有酸素運動をおすすめします。

喫煙、飲酒を控える

喫煙や飲酒は、生活習慣病の原因のひとつといわれています。また煙草を吸うことで血管内の細胞がダメージを受け、EDの原因のひとつである動脈硬化を招くと考えれています。また煙草に含まれるニコチンは末梢神経を収縮させる作用があり、血流の流れが悪くなることによってEDとなる可能性があります。一方、適度な飲酒はリラックス効果を得られ、EDの改善には効果的とされています。ただし過度な飲酒によって脳の機能が正常にはたらかなくなり、勃起がみられなくなる場合があります。煙草や過度な飲酒は避けることが望ましいといえるでしょう。

心が原因のEDも注意が必要

ストレスの原因は睡眠不足や過労など自分で自覚できるものや、過去のトラウマで無意識に感じているものなどさまざまな場合が考えられ、自分ひとりで原因を特定して解消することは難しいといえます。また病院やクリニックで話を聴いてもらうことで、気持ちが楽になったという人もいます。一人で抱え込むことは止め、病院などでのカウンセリングを利用してみましょう。またパートナーへ気持ちを打ち明けて二人三脚で治療に臨むことも精神的な支えとなり、治療の効果を高めることにつながるでしょう。

おわりに:EDに気づいたら、まずは病院へ

EDはストレスや生活習慣病など、さまざまな原因で起きる病気のひとつです。しかしその原因を自分で特定することは難しいため、一人で抱え込まないことが大切です。気になる症状が現れたら、病院やクリニックで診察を受けましょう。

監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣

関連記事一覧