ガマンできないイライラの原因、男性更年期かも!?
更年期障害は、女性だけでなく男性にも起こることがあります。
中高年になるとあらわれる全身の疲労感や憂鬱な気持ち、ED(勃起障害)などは更年期障害によるものと考えられ、自覚のない男性が多いようです。
こちらでは、男性の更年期障害について詳しく説明していきます。
すぐイライラする、最近怒りっぽくなった人は注意!
男女ともに性ホルモンの分泌は、加齢に伴い減少していきます。
男性ホルモンは20代をピークにし、40歳以降はホルモンの低下が始まっていきます。
このホルモン低下によって男性の更年期障害が起こり、程度に個人差はありますが、以下のような症状があげられます。
- 不安感を得やすくなる
- 些細なことで怒りっぽくなる
- パニックになりやすくなる
- 寝つきが悪くなる
- 趣味や食事など、様々なことに意欲がなくなる
- 集中力がなくなる
男性更年期障害(LOH症候群)は、加齢に伴う男性ホルモンの減少によって体がバランスを崩し、様々な不調を引き起こすものです。
男性ホルモンの低下は加齢以外にも要因はありますが、代表的なものにはストレスがあげられます。
また、ストレスを感じ続けていると、「男性ホルモンを作るな」という指令が大脳から発せられ、これが加齢による男性ホルモンの低下と組み合わさり、男性更年期障害が起こりやすくなります。
男性ホルモンの低下は良質な睡眠を妨げる原因でもあり、睡眠不足によっても様々な不調をきたします。
自分が男性更年期障害だと自覚を持てる人はまだ少なく、上記のような症状は年のせいにしてしまいがちです。
以前よりも心と体に変化があらわれはじめたら、それは男性更年期障害が始まっているかもしれません。
男性更年期障害はセルフケアで治せる?
男性更年期障害の原因は、男性ホルモンの低下とストレスによるものだとお話ししましたが、ストレスの緩和は治療の第一歩に繋がります。
ストレスの原因を見つけ、うまく発散できるようにしましょう。
イキイキできるものを見つける
男性更年期障害が始まると意欲の減退が症状としてあらわれますが、そのままにしていてはいけません。
生きがいがなくなると、さらに男性ホルモンの分泌が減るからです。
スポーツやカラオケなど、イキイキできるものを見つけ、楽しみを増やしましょう。
睡眠や食事、運動を行なう
睡眠不足はストレスの原因です。
十分に睡眠をとり、心身の疲労回復を行ないましょう。
バランスの良い食事と適度な運動で筋肉を強化し、男性ホルモンの分泌を促すのも効果的です。
サプリや漢方をうまく使う
ストレスの改善がうまくいかない場合には、サプリや漢方の使用もおすすめです。
疲労回復に効果のあるサプリや漢方薬を使用するほか、医師に相談することで行なえるバイアグラなどのED治療薬、男性ホルモン補充療法などもあります。
うつや不眠症にも注意。早めに専門医に相談しよう!
男性更年期障害になると不眠やうつの症状があらわれます。
ほてりや発汗などの血管運動神経障害が夜間に起こり、睡眠が妨げられます。
不安やうつなどの精神症状によって不眠が生じることもあり、悪循環を引き起こします。
こうなると他の症状にも悪化を招き、男性更年期障害が重症化すると普段の生活にも影響を及ぼします。
改善のために、まずは睡眠のリズムを一定にすることを心がけましょう。
寝つきが悪い場合、睡眠時間にこだわることはありませんが、カフェインやアルコールの摂取を避け、リラックスするようにしましょう。
起床時間を決め、午前中に太陽の光を浴びると睡眠の質を良くすることができます。
夕方や長時間の昼寝はさらなる不眠に繋がるので、30分以内にとどめてください。
自分の力だけでなく、医師に頼ることも重要です。
少しでも気になることがあれば医療機関を受診して、医師に相談してみましょう。
おわりに:イライラや不調の原因は、男性更年期障害の可能性あり
中高年になってからの体の不調は、年のせいだと決めつけず、男性更年期障害を疑いましょう。
適切な治療を行なっていくことで症状は緩和され、健康的な日常生活を送ることができます。
自分で生活習慣を整えることも大事ですが、ときには医師にも頼ると、不安感などの精神症状が回復しやすくなると言えます。