乾燥肌とオイリー肌は、どうやって見分ければいい?
顔や体などの肌は、人によって異なった質であり、これをその人の肌質と呼びます。
とくに顔の皮膚は体に比べて極めて薄く、肌質によってスキンケアを変えた方が良いとされています。
女性ではよく耳にするお話だと思いますが、今回は男性の肌質について説明していきます。
肌質は乾燥肌、オイリー肌だけじゃない?どんな種類がある?
女性の肌の特徴として、皮脂のピークが早く、加齢とともに油分量が減っていく傾向があります。
紫外線に弱く、メイクなどの外的刺激にさらされることも多いので、スキンケアを行なっていても肌への負担は大きいものと考えられます。
また、油分量が減っていては水分を閉じ込めておく蓋の役割が弱いので、肌の内側に水分をとどめておくことが難しく、乾燥しやすいためシワができやすいと言えます。
一方、男性の肌は、加齢とともに油分量が減っていくことはなく、ピークは30代以降です。
皮脂腺は男性ホルモンにより活性化するので、皮脂腺分泌は女性の3倍と言われており、女性よりも男性の顔が脂っぽく感じられるのはこのためです。
女性の肌よりも刺激に強く、コラーゲン量が豊富なので、シワができにくいのも特徴です。
肌質は大きく分けると6つに分類されます。
- 普通肌
- 油分と水分のバランスがうまくとれている、トラブルの起きにくい肌です。
皮膚のターンオーバーも順調に行なわれ、健康的な肌と言えます。 - 乾燥肌
- 水分も油分も少ない肌のことを指します。
肌がカサカサしていて、粉を吹くこともあり、肌のバリア機能が弱いために菌や刺激などの外部からダメージを受けやすいです。
うるおい成分であるセラミドの不足や加齢、遺伝的要因やストレスなどによるターンオーバーの乱れが原因です。 - 脂性肌(しせいはだ)
- 皮脂の分泌が異常になっている肌のことです。
皮脂腺が集まっている顔部分の、とくにTゾーン(おでこや鼻部分)が油分でテカりやすいです。
また、過剰に分泌されている皮脂が原因で肌トラブルが起きやすく、ニキビができやすいです。
男性ホルモンの影響や、油っぽい食べ物を多く食べることが要因と考えられています。 - 混合肌
- 部位によって、乾燥肌と脂性肌が混じっている肌のことです。
乾燥肌である部分と脂性肌である部分は人によって異なり、スキンケアに苦労します。
活性酸素と呼ばれる、体をサビやすくする酸素がストレスによって多量に発生し、免疫力が低下することで、ニキビを作り出すアクネ菌が繁殖しやすいと言えます。
混合肌の人は、自分が混合肌だと気づかずに間違ったスキンケアを行ないがちです。 - 敏感肌
- 敏感肌は角層が荒れた状態で、バリア機能が弱っています。
バリア機能が弱っているため外部の刺激を感じやすく、普通の人よりも些細な刺激を敏感に感じ取ります。
そのため肌トラブルが多く、肌に直接触れるスキンケア用品や化粧品には注意が必要です。 - インナードライ
- 肌の表面部分は皮脂分泌の多い肌ですが、肌の内側は水分量が少なく、乾燥している状態の肌です。
脂性肌や混合肌と見分けを付けるのが難しい肌タイプですが、インナードライである男性は意外に多く、間違ったケアを行なっているとニキビができたり毛穴が開いたり、黒ずみができやすかったりします。
自分の肌質は、どうやって見分ければいい?
自分で肌質は、洗顔で知ることができます。
いつも通りの洗顔料で洗顔した後、肌を拭いてスキンケア用品などは何も付けずに15~20分放置します。
時間が経ったら肌を触り、その状態によって以下に分類されます。
- 普通肌
- 顔全体がしっとりしていて、おでこや鼻に脂っぽさがない
- 乾燥肌
- 顔全体がつっぱっていて、頬や目の周り、口の周りがカサカサしている
- 脂性肌
- 顔全体がしっとりしていて、おでこや鼻が脂っぽい
- 混合肌
- 顔全体がつっぱっていて、おでこや鼻に脂っぽい
- 敏感肌
- 頬や目の周り、口の周りがカサカサしていて、おでこや鼻が脂っぽい
- インナードライ
- 脂っぽい感じはあるがつっぱり感があり、カサカサしている部分と脂っぽい部分がある
対処法は違うの?どうやってスキンケアすればいい?
自分の肌質がわかったら、肌質に合わせたスキンケア用品を使うことで肌トラブルが軽減できます。
普通肌の対処法
肌質に合わないものを使ったり、必要以上に手入れしすぎたりするとかえってトラブルを起こしがちです。
極力シンプルなスキンケアを心がけましょう。
使用感のさっぱりしたものがおすすめです。
乾燥肌の対処法
乾燥肌は保湿が大事だと思われがちですが、まずは洗顔から見直しが必要です。
スクラブ入りやニキビ肌用などの洗顔料は避け、こすらず優しく、短時間で洗顔をすませましょう。
保湿にはうるおい成分であるセラミドを含んだスキンケア用品がおすすめです。
脂性肌の対処法
きちんと皮脂を落とせる洗顔料を使って、皮脂や汚れを丁寧に落としてから、使用感のさっぱりしたスキンケア用品を使いましょう。
また、油分を配合していないものを選び、オイルコントロールできるように意識しましょう。
混合肌の対処法
混合肌の人は、脂っぽいところから洗顔をして、乾燥しているところはさっと洗うようにしましょう。
反対に保湿は、脂っぽいところをさっぱり保湿して、乾燥しているところは重点的に行ないます。
敏感肌の対処法
敏感肌は、乾燥が進行して肌が敏感になっている状態です。
刺激の強い洗顔料は避け、保湿を十分に行ないましょう。
他の肌質に比べて刺激に弱いので、何事もやり過ぎないことが大事です。
インナードライの対処法
インナードライは乾燥すると過剰に皮脂が分泌されるので、洗顔で丁寧に汚れを落としつつ、しっかり保湿することが大事です。
肌が保水できるスキンケア用品を選びましょう。
おわりに:自分の肌質似合ったスキンケアで健康な肌を手に入れましょう
肌質に合ったケアを継続していくと、肌トラブルは少なくなっていきます。
洗顔やスキンケア方法を変えても、すぐに変化はあらわれにくいですが、ターンオーバーが正常に行なわれるようになると効果を実感できるでしょう。