薄毛を改善できる生活習慣をアドバイス!今日から対策を始めよう!
身体の一部である髪の毛は、何気なく送っている生活習慣の影響を受けています。そこで今回は、薄毛を改善するための生活習慣についてご紹介します。
そもそもなんで薄毛になるの?原因は生活習慣で改善できる?
日本人の成人男性の約3割以上が薄毛に悩んでいるといわれています。その代表的な症状は、頭頂部や前頭部が薄毛になるAGA(男性型脱毛症)であると考えられています。
AGAは男性ホルモンの「テストステロン」が5αリダクターゼという酵素と結びつき、男性ホルモンである「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変化することで引き起こされます。5αリダクターゼには「1型」と「2型」の2種類ありますが、AGAの原因であるDHTを生成するのは2型5αリダクターゼであること、また2型5αリダクターゼは髪の毛の成長の司令塔と呼ばれる毛乳頭に多く存在しているため、AGAを進行させているといわれています。
AGAはDHTの影響でヘアサイクルに乱れが起きて進行していきますが、このようなAGAなどの薄毛は生活習慣を見直すことである程度改善できる可能性があるといわれています。
すぐに始められる薄毛対策 ― 生活習慣はこうやって改善しよう!
薄毛を予防するためには、具体的に以下のようなものがあります。
睡眠時間を十分に取る
髪の毛は、22時~深夜2時に分泌される成長ホルモンによって成長するといわれています。なるべくこの時間帯には布団に入るようにし、良質な睡眠を取るように意識しましょう。
髪の毛に良い栄養を摂取する
髪の毛の成長に必要な栄養は、「タンパク質」「ミネラル」「ビタミン」といわれています。髪の毛の成分の約90%以上を占めるタンパク質や、髪の毛の生成に関わるミネラル(亜鉛やヨウ素)、またビタミンB群やビタミンAなどのビタミン類を積極的に摂るようにしましょう。また過度な食事制限を避け、バランスの良い食生活を心掛けましょう。
喫煙や過度の飲酒を控える
喫煙による血行不良によって、髪の毛に必要な酸素や栄養が行きわたりにくくなります。また、煙草を吸うことで大量に体内に発生した活性酸素を分解するためには、髪の毛に必要な亜鉛を消費することにつながります。
アルコールを体内で分解するときにも、亜鉛やアミノ酸などの髪の毛の栄養分が消費されてしまいますので、過度な飲酒は控えるようにしましょう。
運動不足、ストレスを解消する
運動不足は血液の流れを悪くします。髪の毛の成長には酸素や栄養が必要なため、血流を良くして頭皮環境を整えましょう。また筋肉に過度な負担がかかると男性ホルモンが増加するといわれています。有酸素運動など、あまり筋肉へ過度な負担がかからないウォーキングやジョギングなどで身体を動かしましょう。また過度なストレスは自律神経を乱し、暴飲暴食や睡眠不足を招きます。趣味などに時間を取り、自分なりのストレス解消法を見つるようにしてください。
正しいヘアケアをする
シャンプーをするときは、頭皮を洗うことを意識してやさしく洗いましょう。ただし1日に何度もシャンプーをすると頭皮を傷つけ、必要な皮脂も洗い流してしまいます。
またシャンプーをする時間帯は、朝以外がおすすめです。皮脂は頭皮や髪の毛を紫外線から守るはたらきもあるため、朝出かける前にシャンプーをすることで頭皮が刺激を受けやすくなってしまいます。
生活習慣の改善だけでは治らないこともある?
薄毛になる原因には、AGA以外にもさまざまなものがあります。たとえば、円形脱毛症や糖尿病、膠原病などが考えられます。それぞれの原因や個人によって治療法も異なるため、病院やクリニックでの診察が必要になる場合もあります。また、AGAであっても病院やクリニックで処方される薬での治療や育毛メソセラピーなどの治療と同時に、生活習慣を見直すことで薄毛の改善が期待されています。AGAは進行性の脱毛症です。早めに病院などを受診して、医師と治療法などを相談することをおすすめします。
おわりに:薄毛予防には、生活習慣の改善が大切!
生活習慣を改善することで、薄毛の改善が期待できます。また病院やクリニックでの薬などによる治療とあわせて行うことで、より効果が実感できるといわれています。まずはクリニックなどに足を運び、医師からアドバイスをもらいましょう。
監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣