男の美容のポイントは、血行不良のケアから!

美容

女性が末端の冷えや顔色の悪さから実感しやすい血行不良は、美容の大敵です。
近年では、女性だけでなく男性にも若々しく見られたいと願う人が増え、美容目的の血行不良ケアの重要性が周知されてきました。
今回は男性の美容にとっても血行不良ケアの重要性と、改善のための方法を解説します。

血行不良は美容と健康の大敵!こんなリスクに注意!

血行不良は、ホルモンのバランスや生活習慣、体全体に占める筋肉の割合・強度の問題によって起こる健康問題です。
月経のためにホルモンバランスが乱れや貧血が起こりやすく、筋肉量が少ない女性がよくなるイメージですが、生活習慣によっては男性にも起こり得る状態です。

血行不良になると、健康・美容上問題となる以下のような症状が出るようになります。

  • 体温調整機能の低下から、手先・足先を中心に慢性的に冷えや寒さを感じやすくなる
  • 肌の代謝リズムに乱れが生じ、古い角質がうまく剥がれず肌荒れを起こしやすくなる
  • 脳と頭部に十分な血液が行き渡らず、頭痛やめまい、判断力の低下、抜け毛が生じる
  • 手足が常に冷え、熱をうまく逃がせなくなるため寝つきや睡眠の質が悪くなる
  • 体中の組織が栄養不足で、老廃物が溜まった状態になるため、慢性的にひどい肩や首のコリ、倦怠感がある状態になる

このように、血行不良は男女双方の健康面・美容面において、大きなデメリットをもたらす健康障害だと言えます。

血行不良を根本改善する方法

ここからは、特に男性が血行不良状態に陥る場合の原因として代表的なものを、症状を改善する方法と一緒にご紹介していきます。
まず、男性が血行不良に陥りやすい原因としては、以下が挙げられます。

  • 偏った食生活や暴飲暴食による、食生活の乱れ
  • 日常的に運動しないため血液の流れが一定で、滞りやすい状態になっている
  • 過度、または長期間ストレスを受け続けることによる血管の収縮・狭窄

続いて上記を踏まえ、血行不良をそれぞれの原因を解消して血行不良を改善するためのケア方法を考えていきましょう。
血行不良を根本から改善する方法としては、以下4つがあります。

  1. 外食やインスタント食品は1日1回までにし、毎日バランスの良い食事を摂る
  2. 毎日、または週2~3回ウォーキングをするなどして、軽い運動を習慣づける
  3. 特に冷えやすい足先を中心に、つま先からふくらはぎ・膝へ絞り上げるようにマッサージして、血液が循環するのを手助けする
  4. 40度くらいのぬるめのお湯に入浴し、血行促進させつつ心身をリラックスさせる

いずれも、少し工夫するだけで日々の生活に取り入れられることばかりですので、1つでもできそうなところから実践していきましょう。

積極的に摂りたい食べ物

ここからは、食事内容の改善から積極的に血行不良改善に取り組みた人に向けて、血行促進効果のある食べ物を8種類、その作用とともにご紹介していきます。

赤血球や血小板の働きに作用し、血液をサラサラにして流れを良くする効果のあるDHAが豊富です。特に青魚に多く含まれるので、サバ、イワシ、サンマなどを食べましょう。
海藻
全身の細胞の新陳代謝を促進するヨードと、血中の糖やコレステロール排出を促すアルギン酸という成分が血行不良に作用します。
わかめや昆布など、ネバネバしたものを中心に食べましょう。
お茶
血中の糖、中性脂肪を下げる他、血管や細胞の糖化防止効果のあるポリフェノール/カテキンを豊富に含んでいます。日々の食事や、休憩時の飲料として取り入れましょう。
きのこ
血中の糖やコレステロール値を下げる働きのある特有の成分・βグルカンを豊富に含んでいます。また、体の免疫機能を高める作用も期待できます。
野菜
血管の弾力性をアップさせ、血流促進を助けてくれるビタミンCをはじめとしたビタミン各種、ミネラル、コレステロールや糖を排出してくれる食物繊維が豊富です。
毎日の食事に1品、野菜のおかずを追加するなどして取り入れてみましょう。
ねぎ
野菜のなかでも、血液をサラサラにして流れやすくする成分であるアリシンが豊富なねぎ類は、特に積極的に食べたい食品です。ねぎ以外にも、ニラなどにも含まれています。
納豆
納豆だけに含まれる栄養成分・ナットウキナーゼは、血液をサラサラにする作用があるため、積極的に食べると血行促進への効果も期待できます。
また大豆に豊富に含まれるイソフラボンには、血圧を下げる作用も期待できます。
血中の脂肪分解を助け、老廃物を排出するのを助ける作用のあるアミノ酸/クエン酸を含む酢や黒酢も、血行不良改善への効果が期待できます。

おわりに:男性も美容と健康のために、積極的に血行不良を改善しよう

血行不良になると、慢性的な手足の冷えや肌荒れ、不眠、肩こりや倦怠感などの症状に悩まされるようになります。女性に比べ筋肉量の多い男性には起こりにくいとされていますが、日ごろの食事や生活の習慣によっては、発症する可能性は十分にあります。
この記事で紹介した食べ物や、運動やマッサージの習慣を日々の食事・生活に継続的に取り入れて、少しずつ血行を改善してくださいね。

監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣

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