レーザー育毛器「ヘアマックス®」の効果とデメリットとは!?
「頭皮にレーザーをあてるだけで髪が生える」…そんな話を聞くと、どんなものか気になりますよね。今回は育毛に効果があるといわれる「ヘアマックス®」の効果やメカニズム、副作用などをご紹介します。
レーザー育毛器って?ヘアマックス®ってどんな機械なの?
へアマックス®は、アメリカで製造・販売されている低出力レーザーを使用した育毛器です。脱毛をするときに使う「高出力レーザー」は、毛が再生する力を次第に弱めていくことで体毛が生えないようにしていきますが、へアマックス®で使われている「低出力レーザー」は頭皮を適度に刺激して血行を促進し、育毛へと導きます。低出力レーザーは、リウマチや肩こりの治療の現場では血行を促進させて症状を緩和するために使用されています。
へアマックス®は日本でいうところの厚生労働省にあたるFDA(アメリカ食品医薬品局)で認可され、現在165ヶ国以上の国で販売されています。また、2017年に日本皮膚科学会から発表されたAGAガイドラインの中で低出力レーザーの効果が認められ、5段階評価のうちの2番目である「推奨度B(行うよう勧める)」という評価を受けています。
FDAで認められているものは、日本でも認可されているミノキシジル、フィナステリド系の薬(プロペシア®やザガーロ®)、植毛、そしてヘアマックス®という4つのみということからも、評価の高さが伺えます。
ヘアマックス®のような低出力レーザーの育毛効果とは!?
へアマックス®の効果としては、臨床実験の結果、93%の被験者に効果がみられたとされています。また継続的に使用することが効果の実感につながり、髪にハリやコシが出たという声もあります。
へアマックス®で使われている低出力レーザーには、細胞を活性化させる効果があるといわれています。これは低出力レーザーが細胞内のミトコンドリアのはたらきを活性化することで、ATP(アデノシン3リン酸)が増加することが原因と考えられています。ATPは細胞が成長するために必要不可欠な栄養分です。ATPを増やすことは髪の成長に深くかかわる毛母細胞の活性化につながり、結果として健康な髪の毛を増やすことができると考えられているのです。
ヘアマックス®に副作用やデメリットはある?
育毛器であるへアマックス®は、治療薬であるプロペシア®やザガーロ®などと違い、副作用がほとんどないことが特徴として挙げられます。またへアマックス®は頭皮に照射する時間の90秒で終了の合図を出してくれるため、うっかり推奨時間を超えて照射してしまう心配もありません。
ただし、へアマックス®の効果はあくまでも血行を良くして頭皮環境を整えることです。
血行不良が原因の薄毛には効果が期待できるかもしれませんが、AGA(男性型脱毛症)など他の脱毛症の場合には思うような効果が得られない場合があります。
またへアマックス®はミノキシジルなどと同様にFDAから認可を受けていますが、その承認過程は異なり、ミノキシジルなどの方が審査基準が厳しいということも指摘されています。
そのうえ、へアマックス®は日本国内で未だに認可されていないため、購入方法はインターネットによる個人輸入のみです。場合によっては購入した商品が偽物である可能性もあります。購入するときは正規代理店を利用するようにしましょう。
おわりに:へアマックス®購入の際は、注意が必要!
へアマックス®はAGAガイドラインでも評価が高く、副作用がないため、魅力的に映るかもしれません。ただしその効果は個人差が大きく、AGAなどの薄毛の場合には思ったような効果が得られない可能性があります。また、偽物が多く出回っているので、正規品かどうかを見極めが必要です。購入するかどうかも含め、病院やクリニックに相談した後に治療を進めることをおすすめします。