ED（勃起不全）は治せる？病院で行われる治療とは？

現在、日本ではED（勃起不全）に悩む人が1,100万人ほどいるといわれています。しかし、恥ずかしさや面倒くさいなどの理由から、治療に踏み切れない人もいるかもしれません。そこで今回は、病院で行われるEDの治療法などをご紹介します。

ED（勃起不全）にはどんな治療法があるの？

ED（勃起不全）は十分な勃起が起こらない、もしくは維持できないために満足のいく性行為ができない状態を意味します。EDの治療は、器具での治療、手術、ホルモン療法、カウンセリング、薬による治療など、さまざまな治療法があります。

どのような治療をしていくかは、医師との相談のもと、一人ひとりに合ったものを選んで進めていくことになります。ただし、病院やクリニックによって対応できる治療法や推奨する治療法が違ってくることも少なくありません。事前に治療内容についてきちんと確認し、納得のうえで治療を始めるようにしましょう。

EDの治療：薬で治す

精神的なものが影響しているEDや、生活習慣病などによるEDの場合はED治療薬の服用に効果が期待できます。代表的なED治療薬である以下の3剤は、血管を広げて陰茎に血液を流入させることで勃起の手助けをしてくれます。

バイアグラ®

世界的に有名なED治療薬のひとつです。バイアグラ®は服用後30～40分ほどで効果を実感でき、1時間程度でピークを迎えるといわれています。ただしその後は4時間程度で効果がみられなくなる、またはピーク時の半分程度の効果しか得られなくなるとされています。

そのため、性行為を行う約1時間前の服用がすすめられていますが、効果が持続する時間は食事によっても左右されるため、食後2時間ほど経ってから服用することをおすすめします。また、使った人の多くに顔のほてりや目の充血、頭痛やめまいなどの副作用がみられることがあることも十分理解しておきましょう。

レビトラ®

食事の影響を受けやすいバイアグラ®の弱点を解消させたといわれるのがレビトラ®です。レビトラ®は栄養学に基づく成人男性の1食分（約700kcal）を食べる分には、あまり影響が出ないという報告があります。

また即効性が高いことでも知られています。早ければ服用後20分ほどで効果がみられ、用量によっても異なりますが、5～10時間ほど効果が持続するといわれています。

ただし、上記の時間はあくまでも目安です。そしてバイアグラ®と同じように、目の充血や顔のほてりなどの副作用が出ることも覚えておきましょう。

シアリス®

最も新しいED治療薬であるシアリス®と、バイアグラ®やレビトラ®との大きな違いは効果の持続時間です。バイアグラ®やレビトラ®が約4～10時間ほどであるのに対し、シアリス®は最大約36時間効果が持続するといわれています。
これは、シアリス®の有効成分タダラフィルは体内で分解されにくく、吸収されてからも長時間にわたって有効成分が体内に留まるためといわれています。

服用後1時間ほどで効果が実感でき、約3時間ほどでピークを迎えます。そのため、性行為をする約3時間前に服用することが望ましいでしょう。シアリス®は食事の影響を受けづらいため、食後に服用しても良いとされています。ただし、他のED治療薬と同じようにｍ副作用として、頭痛や鼻づまりなどが現れる場合もあります。

薬以外の治療：生活習慣の改善・心理療法

糖尿病などの生活習慣病により血管や神経がダメージを受けてEDになる場合があるため、食生活の改善や運動など、生活習慣の見直しが有効な場合があります。また、仕事などによるストレスや過去のトラウマなどによる精神的なものが影響してEDになっている場合は、カウンセリングなどの心理療法による効果が期待できます。

もし、EDの原因が服用している薬や喫煙にあるとわかった場合には、違う薬への切り替えが必要となったり、禁煙がすすめられることもあるでしょう。ただし、自己判断で服用中の薬を中止するのは危険です。最近ではストレスなどから起きるEDであっても、ED治療薬が効果的であるという報告もあるため、EDの治療方法について医師とよく相談して決めていきましょう。

おわりに：自分に合った治療で、EDを改善させよう

EDは男性であれば、誰にでも起こる可能性のある病気のひとつです。病院ではさまざまな方法でEDを改善に導いてくれます。気になる方は、一度クリニックなどへ足を運んでみましょう。