前頭部の生え際の薄毛のコンプレックスは自分で解消できる?

薄毛

前頭部の薄毛は隠すことが難しく、対面だと目立ってしまう箇所のため、気になってしまうのも無理はないと思います。そこで今回は、前頭部の薄毛の原因や治療法についてご紹介します。

前頭部の薄毛の原因は何?なんでおでこが広くなってしまう理由とは

日本人は比較的、頭頂部が薄くなるタイプの人が多いといわれていますが、前頭部が薄毛になるタイプの人もいます。このどちらのタイプの人もAGA(男性型脱毛症)の可能性があります。

AGAの原因は遺伝やストレスなどさまざまなものが関係していますが、中でも男性ホルモンの影響によるヘアサイクルの乱れが大きく関わっているといわれています。AGAの症状に前頭部や頭頂部の薄毛が多いのは、男性ホルモンの受容体がこの2ヶ所に多く存在しているためです。

AGAは男性ホルモンの「テストステロン」が5αリダクターゼという酵素と結びつき、男性ホルモンである「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変化することで引き起こされます。
5αリダクターゼには「1型」と「2型」の2種類があり、1型は側頭部や後頭部の皮脂腺、2型は前頭部や頭頂部の毛乳頭に多く存在するといわれています。

AGAの原因であるDHTを生成するのは2型5αリダクターゼであること、また2型5αリダクターゼは髪の毛の成長の司令塔と呼ばれる毛乳頭に多く存在しているため、AGAを進行させているといわれています。

AGAで薄くなった前頭部は自分で治せる?

AGAが原因の薄毛は、早い段階であれば生活習慣を見直すなどのセルフケアで改善できる可能性があります。しかし髪の毛や頭皮の状態によっては病院などでの治療が必要になるケースもあります。ただし、一般的に前頭部などの生え際の髪の毛を再生させることは難しいといわれています。

前頭部にはAGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成に関わる2型5αリダクターゼが多く存在し、その濃度は頭頂部の約2倍あるといわれています。また前頭部は頭頂部などと比較して血管が少ないことなどから、血行不良を招きやすい部位です。
髪の毛の成長には頭皮の細胞に栄養や酸素を運ぶことが必要のため、血流が悪いと栄養などが行き届かなくなります。

専門のクリニックなどで診察を受けることで、薬の処方やそれぞれの症状に合ったアドバイスがもらえます。AGAは進行性の脱毛症のため、早めに診察を受けることをおすすめします。

病院ではどんな治療をしてくれるの?

病院やクリニックでの治療には、主に以下のようなものがあります。

薬による治療

国で認可を得ている有効成分のフィナステリドを含んだ内服薬の「プロペシア®」やデュタステリドを含んだ「ザガーロ®」、またミノキシジルなどを使います。プロペシア®は2型5αリダクターゼを抑制し、ザガーロ®は1型、2型両方の5αリダクターゼを抑制します。ミノキシジルは毛母細胞の活性化や血管を拡張させる効果があるといわれています。それぞれの薬には副作用があるため、医師とよく相談して決めましょう。

育毛メソセラピー(HARG療法)

直接頭皮内に有効成分を注入する治療法です。薬の内服の場合、身体中に成分が行きわたりますが、育毛メソセラピーの場合には目的の場所に注入するため、効果的に治療することができるといわれています。ただし注射器などを使った治療となるため、出血やかゆみを伴う場合があります。

またHARG療法は、以前は頭皮を薄毛になる前の状態に戻す「成長因子」と呼ばれるタンパク質を注入することが、育毛メソセラピーとの違いとされてきました。しかし最近では育毛メソセラピーでも成長因子を注入するクリニックもあるため、明確な違いはないとされています。

自毛植毛

自分の毛を植毛する治療法です。一定の時間がかかりますが、見た目に違和感がほとんどないことが特徴です。ただし、施術に行うにあたっての精神的な不安や施術の際に使用する麻酔薬などの影響で、一時的に抜け毛やかゆみが出る場合もあります。

おわりに:前頭部の薄毛が気になったら、クリニックを受診しよう!

薄毛が気になる場合、初期であればセルフケアでの改善が期待できます。しかし前頭部の薄毛は頭頂部など他の部位に比べて改善が難しいといわれています。早い改善を望む方は、一度クリニックを受診してみましょう。

監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣

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