食事だけで薄毛は改善するの?どんな食べ物をたべればいい?
髪の毛に良い食事、なんとなく聞いたことがある人もいるかもしれません。しかしその理由や具体的にどのようなものを食べたら良いかはご存知でしょうか?今回は、薄毛対策のための食事や栄養などについてご紹介します。
薄毛は食事で改善できる?できない?
髪の毛の成長には、「毛乳頭」という部分が深く関わっています。毛乳頭は、頭皮内部の髪の毛である毛根の根っこにあり、頭皮の毛細血管からさまざまな栄養素が送られることで、髪の成長を促しています。
しかし生活習慣の乱れなどでホルモンが過剰に分泌されたり、ヘアサイクルが乱れて毛乳頭が正常にはたらかなくなると、髪の毛の成長が妨げられます。これが薄毛の原因のひとつです。
私たちの髪の毛は食事から吸収される栄養から作られているため、髪に良い栄養を摂ることで、髪の成長に必要な頭皮環境を整えることができます。
ただし、食事だけで薄毛を改善することは難しいといわれています。これは、薄毛の原因にはストレスや遺伝、運動不足などさまざまな要素が関わっているためです。
薄毛改善を目指せる、髪に良い食事とは?
髪の毛の薄毛対策に効果的とされているのは、以下の3つの栄養素です。
タンパク質
髪の毛の主成分は、ケラチンと呼ばれるタンパク質です。そのため、タンパク質が不足することで髪の毛が抜ける可能性が高くなるといわれています。
食べるときは、動物性タンパク質と植物性タンパク質の両方をバランスよく摂り入れましょう。
おすすめの食べ物には
- 鶏肉
- 卵(動物性タンパク質)
- 豆腐や納豆の豆類(植物性タンパク質)
などが挙げられます。
ミネラル
ミネラルの中でも特に髪の毛と関わりがあるといわれているのは、亜鉛とヨウ素です。これらは体内では作ることができないため、食事から摂取しましょう。
亜鉛は体内で分解されたアミノ酸を、髪の毛の主成分であるケラチンに再合成するはたらきがあります。またヨウ素には甲状腺ホルモンのはたらきを正常に整え、髪の毛にとって良い頭皮環境を整えるはたらきがあります。
これらを豊富に含む食べ物としては
- 納豆や豆腐などの豆類
- 鶏肉
- 赤身の肉
- 牡蠣
などがあります。
ビタミン
ビタミンもミネラル同様、体内ではつくることができないため、食事から摂取しましょう。中でもビタミンB群やビタミンAなどが効果的といわれています。
- ビタミンB群
- ビタミンB群は細胞の代謝を促進させ、頭皮の環境を正常に整えるはたらきがあります。
豊富に含む食べ物には、レバーや卵、サバやイワシなどの魚類などがあります。 - ビタミンA
- ビタミンAは細胞の酸化を抑え、髪の毛の健康を保つはたらきがあります。
ビタミンAを多く含む食べ物には卵や乳製品などがあります。
反対に、食べてはいけない食べ物ってあるの?
髪の毛の成長にとって控えた方がよい食べ物は、以下のようなものがあります。
アルコール
過度のアルコール摂取は、髪の毛の成長に悪影響を及ぼすといわれています。
髪の毛の主成分であるケラチンはアミノ酸によって構成されていますが、体内に摂り込まれたアルコールは肝臓で分解されるときにアミノ酸を消費します。そのため、過度の飲酒は髪の毛の成長を妨げると考えられています。
コーヒーや紅茶
コーヒーや紅茶に含まれるカフェインは、発毛を促進させるアデノシンという成分を壊す作用があるといわれています。過剰摂取は避け、1日数回飲むくらいにしておきましょう。
またチョコレートの糖分は皮脂の過剰分泌を招き、毛穴を詰まらせる原因になるといわれています。
食品添加物
食品添加物は保存料や着色料、また香料など、味の加工や保存をするために使われています。
トランス脂肪酸を含むマーガリンやケーキ、パンなどを過剰に摂取することで血流が悪化し、髪の毛に必要な栄養素を行きわたらせることができなくなるといわれています。
また過去にはハムやソーセージに含まれるコチニール色素を摂取したことで、かゆみや発疹がみられたという報告があります。かゆみによって頭皮を傷つけたり、傷ついた頭皮が炎症を起こす可能性があります。
おわりに:髪の毛に良い食事を心掛けよう!
普段から髪の毛に良い食生活を心掛け、薄毛予防をすることは大切です。ただし、薄毛の原因はさまざまです。この記事を参考に必要な栄養を考え、バランスの良い食生活を送りましょう。