20代のEDが増えている！？原因と解消のために大切なこととは！？

ED（勃起不全）といえば、ある程度、年齢層が上の人がなるものというイメージはありませんか。しかし最近では、20代でEDになる人が増えているといわれています。そこで今回は、20代のEDの原因や改善策などをご紹介します。

20代のEDの原因はストレスなど心因性のものが多い

ED（勃起不全）は、30～40代に多いといわれています。しかし最近では20代で発症する人も増えており、患者さんの約1割が20代という報告もあります。一般に30代を過ぎると精力が衰えてきますし、40代前後になると糖尿病や高血圧などの生活習慣病によって血管や神経が傷つき勃起しにくくなったり、勃起してもあまり硬くならなくなることも多いので、EDや何かの病気を疑って受診する機会もあるでしょう。しかし精力旺盛な20代はEDを自覚しづらく、恥ずかしさなどから勃起の悩みを他人に話しづらいため、病院を受診せずに一人で抱え込む人も珍しくありません。

20代のEDは心理的なものが原因になっていることが多いと考えられています。たとえば、仕事上のストレスや性交経験の不足による緊張や不安、また十分勃起できずに失敗した経験などによって、性交時に不安に陥ってしまうことが原因として挙げられるでしょう。最近はインターネットなどで性に関する情報を見聞きする場面が増え、自分への性交に対するハードルを必要以上に上げることで過度な焦りを招いていることも原因かもしれません。
いずれにしても、心理的なことが原因のEDの場合、悩みを抱え続ければさらに状態が悪化する可能性があるので、セックスのときにうまく勃起ができない状況が続く場合は、早めに専門のクリニックを受診しましょう。

20代の心因性EDの原因や特徴とは？

上記でも紹介したように、仕事上でのストレスや、経済的な問題など、性交に至る以前のことが影響して症状が現れる場合があります。

毎日の積み重ねである日々の仕事に追われることでの疲労や職場での人間関係によるストレスなどは、知らず知らずのうちに心の負担となることは少なくありませんし、生活の基盤となる経済的な問題がある場合は心の休まる時間もなくなります。

そしてセックスの経験不足や過去の性に関するトラウマなどは、日頃の生活の中ではもちろん、女性と時間を共にするときに不安や緊張が強く出てしまう傾向があります。
「また今回も上手くいかないんじゃないか」「途中で萎えてしまうのでは」などといった不安は「予期不安」といい、特に中折れを起こしやすいといわれています。その経験が次の性交の際に、さらに強くなった「予期不安」として現れ、悪循環に陥るという可能性も指摘されています。

また、20代のEDの場合、マスターベーションでは症状が現れにくいことも特徴のひとつです。これは、相手がいないために不安や緊張を感じることがなく、比較的リラックスした状態であるためと考えられています。また一般的にマスターベーションではAVやアニメなどを見ながら行うことが多いため、実際に生身の女性を相手にすると、パートナーの反応や身体つきなどにギャップを感じて性的興奮を得られない場合もあるといわれています。

20代のEDを解消するためにはどうすればいい？

まずは、思い当たるストレス源の解消に努めましょう。
たとえば、

• 気軽にストレスや悩みを打ち明けられる関係性をパートナーとつくっておく
• 自分なりのストレスを解消できる趣味などをもつ

ことが大切です。
睡眠時間を十分に確保することで身体や心が休まめることもストレス解消につながりますので、睡眠環境にも気を使いましょう。

さらにトラウマが強い場合などには、専門家のカウンセリングを受けることなどもひとつの選択肢です。ただし、専門家の技術やレベル、相性などもあるため、選ぶときには十分注意してください。
また、補助的な目的でED治療薬を使用していくことも効果的とされています。病院では心理的な面をケアしてくれるところもあるので、最初に病院に相談する方が早く問題が解決することも多いです。

おわりに：20代のEDは、心理的な負担を軽減させよう

20代で発症するEDは、主に心因性の場合が多いといわれています。まずは思い当たるストレスを取り除く、場合によってはカウンセリングを利用するなどして、自分に合った改善法を見つけていきましょう。
ただ、ED治療薬の併用で早く改善することもありますし、病院では多角的なサポートしてもらえるというメリットがあります。初めに病院を受診して適切なアドバイスをもらうことをおすすめします。