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女性の性欲減退の原因とは!?パートナーができることはある?

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男性のED(勃起障害)は広く認知されていますが、女性にも性行為への関心が減ったり、興奮すること自体が困難になるという現象があることをご存知でしょうか? ここでは、女性の性欲減退について、その原因となる性機能障害とあわせて、くわしく解説していきます。

女性の性欲減退・性機能の低下の定義とは!?

男性のED(勃起障害)と同じく、女性の性欲減退はパートナーにも大きく関わる問題です。どんな年齢であっても、性の問題は生活の質やパートナーとの関係性を悪化させる可能性をはらんでおり、当事者にとっては大変ストレスフルなケースが多くみられます。特に、女性の性反応は男性とは比較にならないほど複雑で、変化に富んでいます。そのため、性欲の減退や性機能の低下などの症状は、決して珍しいことではありません。

女性の性欲減退の大きな原因として、女性性機能障害が挙げられます。Female Sexual Dysfunction と書き、頭文字をとってFSDとも呼ばれます。医学的な定義としては、性的な反応、性欲、オーガズムにおけるトラブル、あるいは性交時の痛みや挿入障害など、女性の性的サイクルのいずれかがうまく機能しなくなっている状態を指し、医療機関では詳細な問診や診察、性機能についての質問、心理テスト、内診、または内分泌や神経系の検査が行われます。

また、これらの反応や症状は、生理学、感情、経験、ライフスタイルやパートナーとの関係性が複雑にからみあう形で現れるため、治療にも複雑なアプローチが必要となります。以下の項目に心当たりがある人は、女性性機能障害の可能性が高いため、「大した問題ではないから」などと放置せず、ぜひ、専門医の受診を考えてみてください。

性欲が低下している
女性性性機能障害で、もっとも多くみられるのが性欲低下です。性行為に対する関心の低下も含まれます
性的興奮が困難である
たとえ性欲があっても、性行為中に興奮や興味を維持できない、という症状がみられます
オーガズム障害
性的な興奮や刺激を十分に受けても、オーガズムに達することができません
性行為に関する、くり返す痛み
性的な刺激を受ける際や挿入時に、くり返し痛みがあれば要注意です

女性の性欲のトラブルは何が原因になるの?

実は、女性の約30〜50%の人が、生涯のいずれかの時期に、性欲の低下をはじめとする性機能のトラブルを経験するといわれています。ただし、苦痛を感じるほどに問題が重大になれば性機能障害が疑われ、しかるべき治療が必要となります。また、この女性性機能障害は、出産や閉経など、ホルモンの大きな変化と関連していることがわかっていますが、がんや糖尿病などの病気、あるいは服薬中の薬剤が原因となることもあるため、あらゆる側面からの検証が必要となるでしょう。

以下、女性性機能障害の原因と、その危険因子についてまとめていきます。ただし、多くの場合は、これら複数の原因と危険因子が重なり合って起こるということを、あらかじめ頭に入れておいてください。

肉体的原因

がん、糖尿病、心疾患、膀胱などの症状が、性機能障害を引き起こすことがあります。また、抗うつ薬の一種や血圧降下剤などの服薬が原因となるケースもあります。

ホルモン的原因

出産や閉経後にみられる女性ホルモン(エストロゲン)の低下は、性機能障害に大きく影響してきます。血流低下によって性的興奮やオーガズム障害を引き起こすのみならず、腟の乾燥などが性欲の低下を招くことがあります。

精神、社会的原因

小児期や青年期の性的虐待の体験、あるいは憂鬱状態や長期にわたるストレスは、性機能障害の原因となります。また、避妊や不妊、自分やパートナーの性的能力に関する不安、あるいはパートナーとの関係性悪化や文化的宗教的問題が、背景に潜んでいるケースもみられます。

危険因子

女性性機能障害を招きやすい危険因子としては、生活上のストレス、精神的苦悩、世帯収入の減少、また脊髄損傷や多発性硬化症などの神経疾患、肝機能・腎機能の低下などが挙げられます。また、「肉体的原因」の項にあるように、抗うつ薬や血圧降下剤などの薬剤にも注意が必要です。

女性の性欲減退、男性側でできる対策はある?

一般的に、パートナーと良好な性生活を持つためには、お互いの理解や共感が必要です。つまり、パートナーとの親密な関係性が欠かせません。したがって、もし男性が暴力を振るったり心ない発言をするようであれば、正常な性生活が持てなくても当然です。女性の嫌悪感を解消せずに、性生活だけをもとに戻すことは不可能でしょう。なぜなら、嫌悪感を抱えたまま、義務感だけでセックスすることはできないからです。この場合、女性の性欲減退は病気ではない、ということをおわかりいただければと思います。

では、女性の性欲の低下や機能障害を避けるために、パートナーである男性には、いったいどのようなことができるでしょうか。以下の項目に心当たりがないか、実際にチェックしてみて、もし当てはまることがあれば解消するように努めてください。まずは、二人の関係性を見直すことから始めていきましょう。

  1. セックス以外でも、パートナーとの関係性が良好ではない
  2. 家事や育児、介護などをパートナーに任せっきりにしている
  3. 頻繁に口論やケンカをくり返している
  4. 経済的な不安を抱えている
  5. パートナーに隠れて浮気をしている
  6. ついつい自分勝手な言動をとってしまう
  7. 二人の将来(結婚や子作りなど)を、あまり考えていない
  8. パートナーからの信頼を失っていると感じる

おわりに:女性の性欲減退の原因は、パートナーとの「関係性」にあることも!

多くの女性は、自らの性について語ることを嫌がるため、問題を放置してしまいがちです。しかし、その問題は女性側だけのものではなく、パートナーとの関係性そのものを象徴しているケースがあることを、ぜひ、頭に入れておいてください。その上で女性性機能障害などの症状がみられるようであれば、二人で寄り添い、治療を乗り越えていくようにしてくださいね。

監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣

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