ED予防のための食事 ― ED治療をする前にできることを始めよう
「医食同源」という言葉もあるように、健康を保持増進するためには食事内容が重要といわれています。これは、EDの予防や改善においても同じことがいえます。そこで今回は、EDの予防や改善をするために効果的な食事内容などをご紹介します。
EDの要因と食事の関係性とは!?
ED(勃起不全)の要因となるものには、糖尿病や肥満、喫煙やうつ症状などがあり、そのうち食事に関係しているものは、糖尿病・高血圧・肥満・脂質異常症・慢性腎臓病・睡眠時無呼吸症候群です。
EDの予防や改善において、食べるものや食べる量などは重要ですが、一般的に精力がつくといわれるすっぽんや、スタミナをつけるような焼肉などの食べ物を積極的に取り入れることが、必ずしも良い結果に結びつくわけではありません。むしろ長い目で見れば、そのような脂肪分の多いものやカロリーの高い食事を摂り続けることは、かえってEDを悪化させてしまう可能性もあるでしょう。EDのためには、糖尿病や高血圧、肥満などを改善するための食事が効果的といえるでしょう。
ED予防のための食事対策 ― 低カロリー・高食物繊維・減塩がポイント
EDの予防や改善をするためには、EDの要因であるといわれる糖尿病や高血圧などの生活習慣病を予防できる食事内容が好ましいです。
炭水化物、タンパク質、脂質をバランスよく取り入れ、食後の血糖値上昇を抑える食物繊維をたっぷり摂取しましょう。また、カップラーメンや揚げ物などの高カロリー食に偏っていると血液がドロドロになりやすく、陰茎への十分な血液の流入を妨げEDを引き起こしやすくなることがわかっています。
そして、高血圧予防のためには食事で使われる塩分を減らすことも大切です。味付けを薄くする工夫はもちろんですが、醤油や味噌、ドレッシングなどの調味料を減塩のものに替えるようにしてもいいでしょう。また、外食やコンビニ食などには塩分が多く含まれていますので、外食が多かったり毎日コンビニで食事を済ませることが多いのであれば、できるだけ自炊を心がけるようにし、簡単なものでもかまいませんので毎日お弁当を持参することをおすすめします。
タンパク質やビタミン・ミネラルの摂取、運動も重要
勃起や射精をするためには、まず十分な精液が必要です。そのためには、精液をつくるもととなるタンパク質、ビタミン、ミネラルを身体に取り入れることが必要不可欠といえます。上記で説明したように脂質や糖分、塩分の多い食事を控えることが大切でなので、納豆や豆腐などの大豆食品を中心にしてタンパク質を補い、野菜などでビタミンを積極的に摂取しましょう。
また、EDに効果的といわれているのが、亜鉛(ミネラル)を含む食べ物です。
亜鉛には男性ホルモンであるテストステロンの生成を促すはたらきがあるといわれています。亜鉛を多く含む食べ物には、牡蠣やレバー、するめや煮干しなどがありますので、普段の生活で意識して取り入れると良いでしょう。
さらに運動によって血行不良を改善させることも、EDの予防や改善に効果的とされています。EDに特に良いとされているのが、下半身を鍛えるスクワットです。勃起した状態を維持するためには陰茎に流入した血液が逆流していかないように、しっかりと根元を締める必要がありますが、このとき使わる筋肉が骨盤底筋群という筋肉です。スクワットは、この骨盤底筋群を含めた下半身全体の筋力を効率的に鍛えることができるといわれています。
スクワットをする際は、腰を下ろすまでに4秒程度、腰を上げるまでにも4秒程度時間をかける方が負荷を強くすることができます。ケガの防止のためにも、ゆっくりした動作を心がけましょう。
おわりに:糖尿病などの生活習慣病を予防する食事を心がけよう
EDには、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が関係していることもあります。そのため、EDの予防や改善のためには、生活習慣病を予防するような食事内容が最適です。食物繊維をたっぷり摂り、バランスの整った食生活を心がけましょう。
また、運動で血流を上げることも対策になるので、有酸素運動とともにスクワットなどで下半身の筋力を適度に強化することを心がけてください。