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男性の老化は食べ物で防げる!?どんなものを食べればいいの?

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誰にも等しく訪れる心身の老化ですが、できることなら可能な限り予防して、いつまでも若々しく元気に過ごしていきたいですよね。
今回は、男性の老化を防ぐための食生活について、食品に含まれる老化を促進・予防する成分や、予防成分の効果的な摂り方などを解説していきます。

老化の原因は酸化と糖化?

加齢に伴う身体の老化は、主に「身体の酸化」「体内のタンパク質の糖化」「ホルモンの分泌量・バランスの変化」「血管の状態・腸内環境の悪化」によって引き起こされます。

「身体の酸化」とは
身体に入った有害物質を攻撃する性質をもつ活性酸素が、増えすぎたために体内の細胞や脂質などを傷つけ、身体の酸化・さびを進行させてしまうこと。
「体内のタンパク質の糖化」とは
身体を動かすためのエネルギー源となる糖を摂取し過ぎると、身体をつくる細胞の主成分であるタンパク質と結びつき、変質させてしまうこと。
「血管状態・腸内環境の悪化」とは
酸化・糖化の影響を受けて各器官の細胞の成長や働きが悪くなった結果、腸内環境の悪化や血管の衰えを招き、全身の機能低下につながっていくこと。
「ホルモンの分泌量・バランスの変化」とは
免疫機能を司るデヒドロエピアンドロステロン、筋肉量や基礎代謝を司る男性ホルモン、睡眠に関係するメロトニン・セロトニンなど、ホルモンの分泌量が減少すること。

上記すべてが加齢とともに少しずつ進行し、心身を健全な状態に維持することが難しくなるために、さまざまな老化症状を自覚するようになるのです。

しかし逆に言えば、身体の酸化と糖化、そして血管状態と腸内環境の悪化を防ぐことさえできれば、老化もある程度遅らせることができるというわけです。

酸化と糖化が原因の老化を防ぐ食生活

身体の酸化・糖化を防ぎ、老化を遅らせるには、それぞれ以下の方法が効果的です。

身体の「酸化」を防ぐ方法

酸化を防ぐには、以下の方法で原因となる活性酸素の発生を抑えると良いでしょう。

  • フィトケミカルを含み、抗酸化作用の高い食品を多く摂る
  • 野菜では特にトマト、ブロッコリー、ピーマンなど緑黄色野菜がおすすめ
  • 果物ではオレンジ、グレープフルーツなど鮮やかな色合いのものがおすすめ

身体の「糖化」を防ぐ方法

糖化を防ぐには、以下のポイントに留意して自分の糖分摂取量を理解し、適量に制限することから始めましょう。

  • 菓子パンやお菓子など、明らかに糖分が高いものの摂取は避けるようにする
  • 食事以外の間食として、糖を多く含む炭水化物やジュースの摂取はやめる
  • 糖化のスピードが早い果糖を多く含む、スポーツドリンクやエナジードリンクに注意する
  • 市販のお総菜や調味液は使わず、できるだけ自炊して使った糖の量がわかるようにする
  • 食事は1日3回規則正しく食べ、常に腹八分目を心がける

腸内環境や血管の老化を防ぐ方法は?

血管状態と腸内環境の悪化を防いで老化を遅らせるには、以下の方法が効果的です。

「血管状態の悪化」を防ぐ方法

肌の調子が悪くて疲れやすく、血圧の上昇が気になるなら、以下の予防策をとってください。

  • 血流を阻害する糖や脂質の過剰摂取をさけるため、常に腹八分目を意識して食べる
  • 脂質と塩分が多くなりがちな外食は、多くても1日1食までに抑える
  • 日ごろから減塩・薄味を心がけ、麺類の汁などは全部飲まない
  • 血圧調整に役立つカリウムが豊富な野菜・果物類を積極的に摂る
  • 1週間の食事のうち3回は、血管や血液に良い青魚を食べるようにする

「腸内環境の悪化」を防ぐ方法

便秘や下痢など、腸の不調を感じるようなら、早めに以下の予防策を取りましょう。

  • 便通をよくして毒素を排泄してくれる食物繊維を含む、ごぼうや海藻類などを積極的に摂る
  • 腸内善玉菌増殖に効果的な乳酸菌を含む、漬物やヨーグルトなど発酵食品を積極的に摂る
  • 腸内善玉菌の餌となるオリゴ糖を含む、大豆食品やバナナなどを積極的に摂る
  • 上で紹介した3つの栄養素を、日常的に食事に取り入れる

おわりに:男性の老化は、食事と生活習慣を改めればある程度防げる

心身の老化は、主に身体の酸化・糖化による細胞の変質から、血管や腸など全身の機能が少しずつ低下することによって起こります。日頃から身体の酸化・糖化を予防する対策を取っていれば、老化はある程度遅らせることができるのです。普段からストレス軽減を意識した生活を送り、外食と糖分・脂質・塩分の過剰摂取を控えた生活を心がけるだけでも、十分な老化予防効果が期待できます。この記事を参考に、老化予防に努めましょう。

監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣

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