男性の老化の原因とは!?生活習慣の改善で防げる?

ED

世の中にはたくさんの化粧品や美容法が存在し、多くの女性が様々な方法を試しながら老化に対応していますが、加齢によって見た目や体が変わるのは女性だけではありません。
こちらでは、男性の老化について詳しくご紹介していきます。
老化によるリスクや老化を防ぐ方法について、知識を付けていきましょう。

男性が老化すると見た目はどう変わっていくの?

私たち人間に限らず、生物は生まれたときから常に変化を続け、やがて加齢とともに肉体的・身体的に衰えていく老化を迎えます。
老化は健康かどうかに関わらず、知らず知らずのうちに変化が起こります。

1番最初に気づく変化が見た目です。
女性だと化粧などで自分の顔を見る機会が多いため、多くの場合が顔のシミや肌の衰えを感じますが、男性の場合は顔よりも体の変化に気づきやすいです。

生命を維持するうえで、絶えず消費し続ける必要なエネルギーのことを基礎代謝と呼びます。
基礎代謝は心臓を動かすことはもちろん、呼吸をしたり体温を保ったりすることにも必要な、無意識で消費されるエネルギーで、眠っている間も使用されています。

老化を迎えると基礎代謝量の減少が起こり、何もしていなくても消費されるエネルギー量が減るため、「痩せにくい太りやすい体」になっていきます。
これによって男性も女性も、加齢とともに太りやすくなり、50歳以上になると男性では全身の脂肪のうち6割以上が腹部につきます。

内臓脂肪も増える傾向があり、男性の老化による見た目の変化では、お腹がぽっこりしてきたことに気づく人が多いでしょう。
また、男子は女性に比べて筋肉量が多く、筋肉量は加齢によってとても減少します。
体重の増減は少なくとも、筋肉が脂肪に変わっている可能性が高いです。

老化の原因は?老化によるリスクはあるの?

老化によって太りやすくなると、腹部の脂肪や内臓脂肪が増えます。
血中脂質や血圧が高くなりやすくなるため、メタボのリスクが高まります。

肝機能への影響もあり、全身の体脂肪率が高くなくてもお腹の脂肪が気になりだしたら注意が必要です。
他にも、太ることで糖尿病のリスクも高まりますし、他の生活習慣病、認知症の発症リスクが上がります。
こうした様々な病気は、加齢によって起こる老化が原因です。
老化が進む要因は以下のものがあります。

抗酸化酸素の減少

体は、外から得た糖質や脂質を酸素と反応させて、エネルギーを取り出しています。
エネルギーを取り出す際に発生する活性酸素が体にたまると、「サビ」となって蓄積されます。
若いうちはこの活性酸素を無害化する、抗酸化酸素の働きが活発ですが、加齢とともに減少し、錆びがたまりやすくなって老化へと繋がっていきます。

糖化の積み重ね

糖化とは、たんぱく質や脂質などが糖と結びつくことです。
生きるために必要なエネルギーである糖は、老化促進物質であるAGE(糖化最終生成物)を作り出します。

食べ物で例えると、糖化はこんがりと良い香りのするものですが、これが体内の中で起こると、コラーゲン繊維が破壊され肌は弾力を失ったり、老廃物が皮膚の細胞に付着してシミやくすみとなったりします。
髪の毛に多く含まれるタンパク質が糖と結びつくと、髪の毛はハリやツヤを失い、若々しい印象から遠ざかっていきます。
糖化は、血管や内臓にも影響を与え、動脈硬化のリスクが高まったり、腎機能を低下させたり、粗鬆症や白内障など、体の様々な場所で病気の引き金となります。

ホルモン分泌の変化

加齢ともに、ホルモンの分泌も減っていきます。
筋肉に関わる男性ホルモン、良質な睡眠に関わるホルモンの分泌などが減少することによって、ストレスを感じやすくなります。
ストレスを感じると自律神経に影響を与え、生活に支障が出ることもあります。

生活習慣の改善で老化を防ぐ方法とは!?

老化の原因は、食生活や生活習慣の改善で抑えることができます。

喫煙や暴飲暴食をやめて、活性酸素によって細胞を傷つけないように気を付けたり、糖質を摂り過ぎないようにして糖化を防ぎ、目安として7時間程度の十分な睡眠を心がけて、自律神経を整えましょう。
自律神経が整っているとホルモンが正しく分泌されるので、健康的な生活を送るためのベースとなります。

また、運動することも老化を抑えるためには効果的です。
運動はウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行ない、血管や循環器、呼吸器などの機能を高めましょう。
筋力を高めることは基礎代謝を高めることにも繋がり、筋肉や骨を丈夫にします。
日ごろから無理のない程度に筋力アップトレーニングを行ないましょう。

老化の原因・仕組みを知って、老化を防ぎましょう

老化は加齢によって起こるため、止めることはできませんが、そのスピードを遅らせることは可能です。
自分の生活習慣を見直して、老化に繋がりにくい生活を心がけましょう。
そうすることで、見た目も中身も若々しく健康でいられます。

監修 : ソラリアクリニックグループ特別顧問、泌尿器科専門医、指導医、医学博士 古賀 祥嗣

関連記事一覧